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ソニーピクチャーズへのサイバー攻撃
解析で見えた、企業が知っておくべき脅威とは
――前田典彦 カスペルスキー チーフセキュリティエヴァンゲリスト

前田典彦
2015年1月9日
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まえだ・のりひこ
株式会社カスペルスキー 情報セキュリティラボ チーフセキュリティエヴァンゲリスト。2007年1月にカスペルスキー入社。同社で実施しているマルウェアを中心としたインターネット上の脅威解析調査の結果をもとにし、講演や執筆活動など情報セキュリティ普及啓発活動に従事する。日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)幹事、 日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)幹事なども務める。

 昨年11月下旬、米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment、以下SPE)のネットワークおよびPC端末が不正アクセスを受けた。加えてその目的がSPEに対する脅迫だと推測されるという事案が多くのメディアで一斉に報じられた。

 多くの憶測も入り混じって情報が広がっているという所感を持っているが、現時点(2015年1月初旬)において、発表あるいは報道されている主だった事象を簡単にまとめると、本ページ下段の表のようになる。

 映画「The Interview(ザ・インタビュー)」の内容が、北朝鮮の指導者金正恩氏を中心に据えたコメディ映画であったことが、北朝鮮という国家を刺激したことがすべての発端になっているという見方が大半である。

 一民間企業であるSPEが製作した映画の内容に反発し、公開阻止を目的とした行動が、インターネットを介した攻撃およびそれに伴う脅迫として実行され、さらには、その事案が、国家を巻き込んだ政治問題にまで発展しているということになる。北朝鮮当局は、この間、一貫して攻撃への関与を否定しており、米国当局による対応を批判し続けている。

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