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「働き方」という経営問題―The Future of Work―

【ノマドワーカーの実像[4]】
企画書は「タイミングよく手渡し」が基本。
そのためにデジタルツールをフルに活用する
――クレオールメディア代表取締役 大堀海さん

ダイヤモンドIT&ビジネス
【第20回】 2015年1月16日
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商品とメディアをつなぐ企画マン

PR会社クレオールメディア代表取締役の大堀海さん

 大堀 海さんは、雑誌の読者モデルを広告宣伝に送り込むモデル事務所に勤務していた。自身もモデルとして仕事をしていたことがあるという。そこから独立して個人事務所のクレオールメディアというPR会社を自身で立ち上げて活動している。

 雑誌の読者モデルを起用し、企業が新しく発売する商品や商業施設、イベントなどをWeb媒体やテレビ番組を使ってPRすることが主な仕事である。情報番組などのレジャー情報で、大堀さんの企画が放送されることが多いという。

 「実際の案件は、大手のPR会社から依頼を受けて、僕がアイデアを企画書にしてメディアを回ることが多いです。具体的にモデルは誰を起用する、というようなところまでは通常は出しませんが、イメージがはっきりしているときは踏み込んだ提案をしています」

出先で入手した情報は、その場で
企画書にカスタマイズして配布

 フットワークは極めて軽い。「出先でプレスリリースを受信したら、街中のカフェでその内容を引用して自分でメディアに合わせた企画書を作ってしまいます。それを『キンコーズ』などのショップでプリントして、そのままテレビ局に回ってディレクターのデスクに置いてくることもあります」。このスピード感で、番組の内容にマッチした提案を出すことができれば、どこにも負けることはなさそうだ。

 大堀さんの仕事は、企業の商品特性への理解と、それをどうやったら効果的にPRできるかのアイデア勝負の世界だ。単に若いモデルが商品を紹介すればいいといわけではない。なにより、紹介してもらう番組やWebサイトの特徴をよく知っていることが必要で、それと話題のスポット、イベントをどう組み合わせるか、さりげなく商品を見せながらもしっかり特徴を伝える工夫など、経験値が必要な作業である。

 「たとえば番組のディレクターのもとには1日100通以上のプレスリリースが送られているそうですから、その中で目に留めてもらうには、企画の内容、見せ方と見てもらうタイミングが重要です」

 機動力がものをいう業界のため、事務所が麹町、それと別に六本木にコワーキングスペースを借りていて、都内のテレビ局に近い2ヵ所を拠点に営業活動をする。「PRの仕事は属人的。毎日のようにメディアの現場に顔を出して情報を集め、ニーズに合う企画を出し直す。その繰り返し」という。

 自宅を含めたすべての場所がモバイル環境で、スマホ+ノートPCを使ってどこでも作業する。通話用の携帯電話代は月4万円ほどかかるという。「コワーキングで充電、そこからテレビ局に行ってまた充電…。充電しながら都内を渡り歩く仕事です」

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人口減少による働き手の不足と経済・社会のグローバル化が、企業経営を取りまく大問題となっている。そのなかで、企業が競争優位性を築くためのキーワードとして浮上しているのが「ワークスタイル変革」だ。識者への取材や企業事例の紹介を通じて、すべての企業と働く人に問われている「働き方」の課題を明らかにしていく。

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