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30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由
【第16回】 2015年3月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
杉本宏之 [起業家]

起業家対談シリーズ第6回 野尻佳孝
ボトムアップの改革で危機を乗り越えた
野尻佳孝×杉本宏之【前編】

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昨年、日本で大反響。今年は韓国でも出版された『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』の著者である起業家・杉本宏之氏が、本書の中にも登場する起業家たちと語り合う。第6回はテイクアンドギヴ・ニーズの野尻佳孝会長の登場だ。

杉ちゃんを電話で励ましながら
自分にも「負けるな!」と
言い聞かせていた。

編集部 FM東京の『タイムライン』という番組に『まえがきは謳う』という注目書籍の前書きを紹介するコーナーがあって、本書が取り上げられていました。そこで読まれたのが、野尻さんが登場するプロローグの部分。民事再生した直後の真夜中、杉本さんに電話されたわけですが、どのような気持ちで電話されたんでしょう?

野尻 佳孝(のじり・よしたか)[テイクアンドギヴ・ニーズ代表取締役会長]

1972年生まれ。1995年に住友海上火災保険株式会社(現 三井住友海上火災保険株式会社)入社。1998年、テイクアンドギヴ・ニーズ設立。

野尻 あの時は、堀江君と飲んでいたんですよね。電話したのは夜中の3時を過ぎていたと思うけど、飲み始めたのはもっと早い時間で、杉本君のエスグラントが民事再生したというニュースを知って「杉を呼ぼう」と早い時間から話していた。でも、さすがに気が引けるところもあって、二人で迷っていたように記憶しています。

杉本 電話をいただいたのは3時半ごろでした。あの時、しかもあんな時間に電話をしてくれるのは、本当に信頼しあえてる人か、無神経な人のどちらかですよね(笑)。

野尻 そうだね。堀江君と2人でほどよくお酒も入って「やっぱり呼ぼう」ということになった。こういう時だからこそ、友として声を掛けてやるべきだっていう考えが、堀江君と一致したんだよ。杉がどう思うとしても「がんばれ」という気持ちを伝えておこうって。

杉本 本当にうれしかったです。それまで眠れずにベッドの中で自問自答を繰り返していたんですけど、お二人からの電話を切ったあと、ようやく眠ることができたんです。

野尻 結局、飲みには来なかったけどね。

杉本 電話を切る時には4時を過ぎてたんですから、普通は行かないでしょ(笑)。

野尻 ただ、この本のプロローグのように文章にすると「いい感じ」にもなるけど、実際はもっと切羽詰まってた気がするね。世の中はリーマンショックの負のスパイラルの最中で、たぶん、僕なんかは杉ちゃんを励ましながら、自分にも「負けるな!」って言い聞かせてたんじゃないかな。

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    杉本宏之(すぎもと・ひろゆき) [起業家]

    1977年生まれ。高校卒業後、住宅販売会社に就職、22歳でトップ営業となる。2001年に退社し、24歳でエスグラントコーポレーションを設立。ワンルームマンションの分譲事業を皮切りに事業を拡大し、総合不動産企業に成長させる。2005年不動産業界史上最年少で上場を果たす。2008年のリーマンショックで業績が悪化、2009年に民事再生を申請、自己破産。その後再起し、エスグラントに匹敵する規模にグループを育て上げた。

     


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    業界の風雲児として急成長企業を育て、最年少上場記録を打ち立て、最高益を叩きだした矢先、リーマンショックで巨額負債を抱え破たん。どん底から再起動へと歩む起業家は、失敗から何を教訓とし、迷惑をかけながら支えてくれた人々に何を伝えるのか? 本連載では、『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』の一部を順次掲載していきます。

    「30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由」

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