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免震装置不正で新たな疑い
東洋ゴムが抱える深い病巣

週刊ダイヤモンド編集部
2015年3月30日
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東日本大震災の経験から防災意識が高まる中で発覚した東洋ゴム工業による免震装置の性能偽装。震度5強程度なら十分な耐震性があるとの検証結果を発表したが、さらに別の建物で使われた装置でも基準を満たしていない可能性があると判明した。病巣は深く、広い。

 事態は収束に向かうどころか、深刻さを増すばかりである。

 東洋ゴム工業は3月25日、免震装置のゴムの性能を改ざんしていた問題で、震度5強程度の揺れでも倒壊や崩壊はしないという検証結果を発表した。

 ところが同じ25日、国土交通省は国の性能基準を満たしていない同社製品が設置された建築物の棟数は、さらに拡大する可能性があることを明らかにした。

 問題が初めて公表された13日時点では、不良品が使われた物件は全国の自治体の庁舎や消防署、警察署、病院や民間マンションなど55棟だった。その後の調査で、同じタイプのゴムを使った他の建物でも基準に満たない疑いが判明。異なるタイプのゴムを含め計195棟を調査することになった。

謝罪会見する山本卓司社長(右)。不良品が使われた55棟が震度7の地震でも耐えられるかも、今月中に国交省に報告する
Photo:JIJI
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 免震ゴムは上図のように、建物の底に設置される。地震が起きるとゴムが動き、地面から建物に伝わる地震の力を低減して揺れを小さくする。これによって建物の損傷や、室内の家具などが倒れるのを防ぐ。

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