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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

「左利き」を矯正された人でも、とっさのときには左手が動く!?

──あきらかに違う、「左利き」の人の脳の特徴

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第8回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

右手(右利き)社会
の世の中で

 周囲に、子供のころは左利きだったはずなのに、大人になって右利きに変わった人が1人や2人はいるのではないでしょうか。その多くは親に注意され、左利きから右利きに矯正されたケース。親としては、左利きだとなにかと不便だし、箸を左で持つのはみっともないと考えるからです。

 しかし、そんな人をよく観察していると、日常生活では確かに右利きなのですが、危険に直面したときや、気が動転した場面では左利きに戻ってしまうのです。

 左利きから右利きに矯正された場合、とりあえず、日常は右利きで通用します。しかし脳の内部ではまだ左利きのため、とっさのときには本来の左利きが顔を出すと考えられています。

 そうだとすると、本当の意味で左利きを右利きに変えるのは不可能だといえるかもしれません。では、左利きと右利きとでは、脳の内部の構造がどう異なるのでしょうか。

左利きの人の15%は、
左脳右脳両方に言語機能が

右利き95%、左利き5% 医学的なデータによると、日本人の場合、右利きの人は成人の95%だとされています。他の国でも状況はほぼ同じ。左利きは残りの5%のみです。人類は厳然たる右手社会をつくっているのです。

 圧倒的多数派である右利きのうち、98%の人が左半球の脳に言語機能の中心を持っています。右利きは左半球の脳によって思考し、行動しているのです。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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