日本人に馴染みのないスーパーフードがなぜ流行る?スーパーフードのなかでも今特に人気の「アサイーボール」。あなたは食べたことがありますか?
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 ココナッツオイルが注目されているという話題をお届けしたと思ったら、今度は「アサイーが注目」という声が上がっている。それどころか「アサイーの次はピタヤ」「アサイーを超えるマキベリー」という情報もある。次々と新しい食材が注目を集めているようだ。

 これら食材の総称は「スーパーフード」。一般社団法人日本スーパーフード協会によると、1980年代の北米で使われ始めた言葉だという。同協会によればその定義は「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品、またはある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品」であり、「一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ」ものである。

 同協会が「プライマリースーパーフード10」として挙げているのは、「スピルリナ」「アサイー」「カカオ」「ココナッツ」「ビーポーレン」「ブロッコリースーパースプラウト」「チアシード」「アロエベラ」「クコの実(ゴジベリー)」「麻の実(ヘンプ)」である。例えば「スピルリナ」は藻の一種で、植物性でありながら、たんぱく質が豊富である。さらにアミノ酸、ビタミン、ミネラルに加え、食物繊維、不飽和脂肪酸など50種類以上の健康・栄養成分を含むというからまさにスーパーフードだ。

馴染みがない食材だからこそ
美容と健康に関心のある人々の刺激に

 この「プライマリースーパーフード10」で気づくのは、カカオとココナッツ以外は少なくとも一般の日本人には馴染みのない食材ばかりということだ。カカオとココナッツにしても菓子や清涼飲料水として口にする程度である。そんな食材がなぜ流行するのだろうか?