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エコカー大戦争!

中国市場の急拡大にびっくり?
トヨタが描き直した全方位戦略の中身

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第18回】 2009年12月1日
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 「ウチだけではないでしょ。良くも悪くも、誰も予測出来なかったわけだから」――。

 中国に進出している日系自動車メーカーの現地幹部は、そう口を揃える。

 筆者は2008年12月、東風日産を含め、中国広東省広州市の自動車業界を取材した。時まさにリーマンショックの影響が実体経済に色濃く出始めていた頃。翌2009年の全体需要と個別メーカーの売り上げ見込みについては、「ゼロ成長ないし最悪はマイナス成長もあり得る」との声ばかりが聞かれた。

今回の広州モーターショーで、唯一といえるワールドプレミア(世界初公開)だったレクサス「GX460」

 しかし、それから11ヶ月。今年11月末の広州モーターショー開催時点では、全需1300万台の達成が、確実視されている。市場成長率に至っては、なんと40%近い驚異的な伸びである。

 そのうれしい誤算をもたらした原動力と言われているのが、2009年初頭に導入された排気量1.6リッター以下車への消費税優遇措置だ。これがきっかけとなり、中国市場全体を押し上げたとされる。

 では、トヨタはこの現象をどう見ているのだろうか?

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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