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携帯電話と雑誌の読者を結ぶ広告業界の常識を破る旋風児
ケイタイ広告 代表取締役社長 小野達人

週刊ダイヤモンド編集部
【第72回】 2009年5月26日
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ケイタイ広告 代表取締役社長 小野達人(撮影:宇佐見利明)

 NTTドコモが「iモード」の第一号機を発表したのは、1999年2月。今では、携帯電話も「一人1台」の飽和状態を迎えており、珍しい存在ではなくなった。だが、その新しく人口に膾炙した小さなメディアを活用して、これまで誰も考えなかったやり方で独自のビジネスを確立させつつある男がいる。

 元広告プロデューサーの小野達人が率いるケイタイ広告は、肌身離さず持ち歩く携帯電話と、売りっぱなしの感が強い雑誌の読者を結び付けて、そこに一般企業の広告を載せた。この仕組みをCRM(企業が情報システムを使って顧客と長期的な関係を築くこと)の観点から管理・運営し、広告メディアとしての付加価値を高めている。

 2005年、小野と仲間たちが立ち上げた「ケイマガ」(携帯電話上の雑誌ポータル)は、圧倒的な規模を誇る。日本最大級の約75万人の登録会員を有し、スポーツ、音楽、ファッション、健康、ライフスタイル、ビジネスなど、410誌以上の雑誌サイトを一元管理している。

 読者は、雑誌の誌面上で告知される「ケイマガ」にアクセスして、年代、性別、在住都道府県、関心事などのアンケートに回答すれば、雑誌サイトに会員登録できる。「ケイマガ」では、コアな読者に支えられる専門誌を多く扱っているので、そもそも退会する会員が少ないという利点がある。

 一方でケイタイ広告は、自社開発したシステムで、匿名のデータを収集・分析する。属性に合った雑誌サイトにキャンペーン広告を出したり、発売日の告知や会員限定コンテンツを含むメルマガを送ったりするのだ。

 特定の年齢層や職業の人を抜き出して、情報を発信することもできる。小野は、「確実に狙ったターゲットに訴求できる“効く広告”。見てほしい人だけに届けられる」と胸を張る。実績を広告主に数字でフィードバックできる点が、差別化要因だ。

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