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【特集・クラウドと、どう向き合うか(6)】

なぜアマゾンのクラウドサービスは
他の追随を許さないのか

松岡 功 [ITジャーナリスト]
【第88回】 2015年6月1日
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クラウドコンピューティングは、ICTベンダー自身にも従来の製品販売からサービス提供へと、ビジネスモデルの大きな転換を迫る。果たしてベンダー各社は、どのような事業戦略を描き、激戦市場を勝ち抜こうとしているのか。今回は、アマゾンデータサービスジャパンの取り組みを紹介する。

パブリッククラウドのメリットを
最大限活用できる仕組み

アマゾンデータサービスジャパンの長崎忠雄 代表取締役社長 Photo:DIAMOND IT & Business

 「ここ数年間で、私どものサービスが急速に広がっているのを実感している」

 アマゾンデータサービスジャパンの長崎忠雄社長は、最近のビジネス状況についてこう語った。同社が手掛けているのは、米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス部門であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の日本国内での事業展開だ。AWSはサーバやソフトウェアを不特定多数が共有して利用する「パブリッククラウドサービス」分野で最も注目されており、とくにハードウェアを中心としたICT資源をサービスとして提供する「IaaS(Infrastructure as a Service)」市場で圧倒的な存在感を持つ。その強さの源泉はどこにあるのか。

 まずは、現在のAWSのサービスラインアップを紹介しておこう。【図1】に示した通り、インフラ層からアプリケーション層までさまざまなサービスを提供しており、その数は40種類を超える。AWSというとIaaSのイメージが強いが、【図1】のように、ソフトウェアの開発・実行基盤である「PaaS(Platform as a Service)」や、アプリケーションソフトウェアを利用する「SaaS(Software as a Service)」に相当するサービスも豊富に取り揃えている。

 だが、AWSのサービスはIaaSやPaaSといった区分ではなく、すべてが「AWSを活用するためのマネージドサービス」と位置付けられている。実は、そうした考え方にAWSのクラウドに対するこだわりがうかがえる。

【図1】AWSのサービスラインナップ(出所:アマゾンデータサービスジャパンの資料
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松岡 功 [ITジャーナリスト]

まつおか・いさお ITジャーナリストとして複数のメディアにコラムや解説記事を執筆中。1957年生まれ、大阪府出身。電波新聞社、日刊工業新聞社、コンピュータ・ニュース社(現BCN)などで記者およびIT系月刊誌の編集長を歴任後、フリーに。主な著書は『サン・マイクロシステムズの戦略』(日刊工業新聞社、共著)、『新企業集団・NECグループ』(日本実業出版社)、『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』(日刊工業新聞社、共著)など。


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