深セン証券取引所の創業板は
年初来2倍の”暴騰”
ハイテク関連の高成長新興企業が上場する中国・深セン証券取引所の創業板(ChiNext)は今年すでに2倍以上も上昇し、ドットコムバブルを彷彿とさせる盛り上がりを見せている。今年これまでのところ、世界でもっともホットな株式市場になっているとも言われている。
中国が低賃金を強みとする「世界の工場」と呼ばれたのは昔のこと。現在は、政府主導で高付加価値産業を育成する取り組みが加速しており、グローバル大手などの誘致に成功している。その中で深センは高付加価値産業を育成する取り組みで先端を行く都市だ。
こうした取り組みが、投資マネーを呼び寄せる要因の一つになっているようだ。
日本でも馴染みのあるスマホ大手の華為技術(Huawei)は深セン発のハイテク企業だ。ドイツの調査会社GfKによる2015年4月の中国携帯電話小売販売ランキングで、華為は、米アップル、韓国サムスンを抜き13.6%と、トップシェアだった。華為が王者・アップルを抜いてシェア首位に躍り出たのは、3月のことだ。