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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

転職してすぐ妊娠・出産は、是か非か

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第16回】 2015年6月15日
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「うちの会社へ出産しにくる気かな……」

妊娠・出産はおめでたいことではあるのですが……

 転職面接で最近女性から多い質問の一つに「産休・育休制度について」があります。法律で育児・介護休業法が施行されてはいますが、まだ世の中で定着しきったといえる状況ではなく、制度の内容や運用も各社各様なので不安があるのでしょう。

 出産や子育てを視野に入れている人がその会社の産休・育休制度について確認することに何の問題もありませんが、質問がそればかりに終始すると面接官に「この人、うちの会社に出産しにくる気かな……」と警戒されることもあります。

 転職した女性がすぐ「妊娠しました」と申し出るケースは、実は少なからず見かけます。おめでたい話ではありますが、会社側から見ると手間と時間と採用費をかけ新戦力として採用した人がすぐいなくなってしまう、という困った事態に陥るわけです。採用した人事担当者はラインから詰め寄られたりもします。

 転職したばかりの時期にたまたま妊娠したという場合もあるでしょうし、一概に言えることではありませんが、新しい職場で反発を受ける可能性は大いにあります。いくら本人が頑張って働くつもりでも、妊娠中に周囲の反発を受けるストレスフルな状況に身を置かせるのは母子の健康のためにも好ましくありません。

 転職してすぐ妊娠、出産してもまったく構わないという会社もありますが、多くの場合、本人にとっても会社にとってもあまりよいことはないのが現実です。

産休・育休倒産が発生する!?

 とくに中小企業の場合、産休・育休中の社員の仕事をどうカバーするかは大きな問題です。大企業では1人抜けたとしても他にカバーできる人員の余裕がありますが、中小企業でそうはいきません。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

「転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏」

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