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オヤジの幸福論

サーベイでわかったオヤジたちの実態(1) 公的年金を頼って思考停止!?

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第42回】 2015年9月21日
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 これまでの連載で、老後に向けた資産形成のために必要な情報やノウハウは一通りお話ししてきました。でも、知識はある程度身についたとしても、まだまだ行動できないオヤジたちが多いのではないでしょうか? そこで今回以降、オヤジたちが行動に移すためのきっかけとなる、背中を押すような情報についてお話ししていきたいと思います。まず今回は、その前提として、今のオヤジたちの老後の生活やお金に対するスタンスついて確認します。

意外に楽観的なオヤジたち 

 昨年、アライアンス・バーンスタイン株式会社では、確定拠出年金(以下、DC)の加入者(約5000人)を対象にDC制度の理解・関与の現状に関するアンケート調査を実施しました。ここから、オヤジたち(当調査では、50代以上の男性と定義)の老後や資産運用に対する平均像が明らかになりました。

 まず、高齢化が進む現代社会において何に不安を感じているのかを、オヤジ世代にヒアリングしてみました。その回答の上位3つは、(1)「老後の生活費や蓄え」、(2)「自分、親、配偶者の介護」、(3)「自分や家族の健康」となり、逆に下位三つは、(1)「地域コミュニティでうまくやっていけるか」、(2)「趣味、生きがいを見つけられるか」、(3)「65歳以降も働けるか」となりました。総じて、社会的活動に対する不安よりもお金や健康についての不安が高いことがわかりました。何をするにもまずは先立つものが必要、との意識が強いからでしょうか。実は、全世代平均のランキングもほぼ同様なのですが、若い男性や同世代の女性との差異に注目すると、興味深いことがわかってきます。

 若い男性で3位にランキングされている「社会保障制度のゆくえ」に関しては、前述のようにオヤジたちの上位三つには入っていません。これは、公的年金の減額が予定されていても、オヤジたちはまだ逃げ切れると思っているのかもしれません。一方で同世代の女性では「社会保障制度のゆくえ」が2位にランキングしており、同世代であっても公的年金額が低く寿命の長い女性のほうが公的年金の減額などをより深刻に捉えているようです。また「自分や家族の健康」「自分、親、配偶者の介護」に関しても50代女性のほうが大きな不安を感じていました。これらから見えてくるオヤジたちの平均像は、「老後の生活費や蓄え」に不安は持っているが、相対的には楽観的なスタンスだということです。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


オヤジの幸福論

年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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