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「引きこもり」するオトナたち

元教師が証言!いじめを見過ごすトンデモ教師たち

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第241回】 2015年6月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
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なぜ同じ教室にいながら、教師は生徒のいじめに”気がつけない”のか

 前回の「教師も加わり“葬式ごっこ” 中学生の壮絶いじめの実態」を紹介した記事に対し、やはり関心が高いのか、多くのアクセスと反響が寄せられた。

<担任のいじめに対する感度が鈍すぎるだろう、と呆れましたが、担任は生徒間のいじめに気づきにくいという傾向があります>

 そんな教師目線の実情を明かしてくれたのは、元教員のROSEさん(ハンドルネーム)だ。

 ネット上でコラムも発信しているROSEさんは、自分もクラス内のいじめに気づけなかったことがあり、いまも現役の同僚が似たような問題に直面しているとして、こんなメールを寄せてくれた。

<別の学年グループが、特定の生徒に「死ね!」「殺す!」などと、言っているのを目撃しまして、注意したら、その後、無視するようになったのです。

 そのグループのクラス担任に報告したら、「仲良しグループ内でふざけているだけなので」と言う返事。え?!違うだろいじめだろ!何か起こる前に何とかしなくては、と、考えているのですが、学年団が違うと、その生徒たちとの接点がほとんどなく、また、生徒指導部でもないので、非常に動きにくいのです>

前回紹介したケースは、クラスぐるみでいじめを隠しているという視点に、他の教員がまったく気づけなかったことが、問題を深くしていると指摘する。

<気づいたら動く人は必ずいたはずなんですが…。いじめや事件に対する「知識」がないのではなく、「感度が鈍い」んだと思います>

担任教師がいじめに
“気づかない”4つの理由

 筆者は、ROSEさんに面会を求め、話を聞いた。

 「私が担任していたときも、毎年、気づかなかったいじめがあり、後で報告を受けました」

 担任がいじめに気づきにくい理由について、ROSEさんはこう分析する。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


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「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

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