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40代からの人生の折り返し方 野田稔

同業他社への転職は失敗する確率が高い

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第10回】 2015年6月22日
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事前準備のない安易な転職では
成功は望めない!

安易な同業他社転職は、失敗する可能性が高かった!

 今回から数回にわたって、「転職」について考えていきたいと思う。多くは、転職の常識のウソを解くという形になりそうだ。

 前提として強調したいのは、「孫子の兵法に習え」ということだ。

 “それいまだ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。いまだ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり(後略)”

 これは兵法であるから戦争について語っているのだが、前もってしっかりとした準備をして、勝算を得られる計画を立てなければ戦いに勝つことはできない。つまりは、事前の見通しのない戦いには挑んではならないということを言っている。

 勝算のない戦いに挑むのは愚かな行為だ。よく、やってみなければわからないと言うが、命のかかっている戦争は、勝てるかどうかわからないならやらないほうがいい。

 転職も同じだ。転職も命がけ。うまく行くかどうかわからないけど、とりあえずやってみるというものでは決してない。必ずうまくいくという計画があって初めて踏み切るべきものなのだ。

 ただし、必勝の計画があっても時としてうまくいかないのは戦と同じ。結果としてうまく行くか行かないかではなく、事前にいかにしっかりと計画するかが大切なのだ。

 転職というものは、職を得た時点がゴールではない。新しい働き先で満足できて、ステップアップできて初めてゴールだ。だから、望むところに転職できるという見通しはもちろん、その転職先で先々、自分は今よりも幸せになれるという見通しが立つ転職でなければ決して踏み出してはいけない。

 ところが、現状が不満だからととりあえず辞めてしまう、現状打開のためにと安易な転職機会に飛びつくという人が多すぎる。もちろん、辞めて一休みする、大学院などに入って勉強をするという場合もあるだろうが、辞めることが目的の転職は決してやってはいけない。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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