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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

年収が増えないキャリアアップに潜む危険性

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第126回】 2014年11月17日
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あなたはキャリアップしたら年収もアップさせたいですか、それとも年収がアップしなくても構わないと思っていますか?

 キャリアアップ――。

 自分の可能性を広げようと、資格取得や転職活動を頑張る人が近年、増えています。ところがキャリアアップを通して「年収はどれくらい増やしたいの?」と尋ねると、回答できる人は意外と多くありません。キャリアアップすれば、結果(収入)は自ずと後からついてくると考えているのでしょうか。いえいえ、どうやらそうではないようです。キャリアアップをしても、年収アップにはつながらないとはじめから達観してしまっている“諦め組”が多いようなのです。

 せっかく努力したのに得るものがなくても構わないというのでしょうか?どうやらこうした思考になるのは、長い景気低迷の影響もあるようです。そこで今回は、キャリアアップに関するイマドキの実情について考えてみましょう。

「役職が上がっても年収は増えない」
それでもキャリアアップしたい人が9割

 球団(プロ野球)事務所でたくさんの記者に囲まれての会見。緊張した面持ちでいる選手の第一声はこのようなものでした。

 「球団側から『(自分に)残ってほしい』という気持ちが感じ取れなかったので、この度、チームを離れることにしました」

 長年、お世話になったチームとの決別。これをFA(フリーエージェント)宣言と言いますが、今では秋の風物詩になりつつあります。FAとはいずれの球団とも選手契約を締結できる権利を持つ選手になること。通常、その権利を得るまで8~9シーズンかかります。まさに自分の将来を自分で決められる貴重な機会です。ところが、多くの選手は現球団に残ります。「君には期待している。だから残ってほしい」と遺留され、その誠意で留まる決断をすることになるのです。

 一方、FA宣言して別の球団のオファーを受ける選手も数名います。その理由として、よく挙げられるのが球団の態度です。ただ、このようなコメントをした選手が移籍先となる球団と高額な年棒で契約する様子を野球ファンは数多く見てきました。それゆえ、こうして球団を離れる選手に対して、

『いろいろ言っているけど、結局は「報酬>気持ち」じゃないの』

 などとネット上でコメントがたくさん書き込まれているのをよく見受けます。プロ野球選手の活躍できる期間は、限られています。ゆえに高い報酬で移籍することが悪いとは思いません。ただ、その本音を隠した発言に疑問を感じてしまうのでしょう。

 では、ビジネスパーソンの転職において、報酬はどれくらいの重要なものでしょうか?

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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