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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第31回】 2015年6月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
岸見一郎 [哲学者]

働くアラサー女子的
「もっと自由に生きる」ための処方箋
はあちゅう×岸見一郎 対談【前編】

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カリスマブロガーとして注目を集め、現在は作家としても活動しているはあちゅうさんと、『嫌われる勇気』著者の岸見一郎氏の対談が、働く女性のためのファッション誌『Oggi』にて実現! そのロングバージョンを掲載します。アラサー世代の働く女性代表として、『嫌われる勇気』から気になるフレーズをピックアップしていただきました。(構成:酒井亜希子/スタッフ・オン、写真:江口登司郎)

“哲人”に食ってかかる
“青年”に導かれて……

はあちゅう
1986年生まれ。ブロガー/作家。慶應義塾大学在学中にブログを使って「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを実行し、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる。2009年に電通入社後、中部支社勤務を経てクリエーティブ局コピーライターに。2011年にトレンダーズに転職し、美容クーポンサイト「キレナビ」編集長や動画サービスに関わる。2014年9月よりフリーランスで、講演・執筆活動、ウェブサービスの運営を続けている。著書に『自分の強みをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)、『半径5メートルの野望』(講談社)など。

はあちゅう『嫌われる勇気』が発売された当初は、実は「少し難しそう」だと思って、買おうか買うまいか迷っていたんです。でも知人にすすめられて読み始めたら止まらなくなって、「なんでもっと早く手にとらなかったんだろう」と、まさに主人公の青年のように感じました!

岸見一郎(以下、岸見) ありがとうございます。最初に「難しそう」だと感じたのはなぜですか?

はあちゅう 哲学や心理学の本って教科書のように抽象的に書かれている印象が強くて、自分の生活に具体的にはあまり役に立たないのかな……と(苦笑)。

岸見 確かにそう思われがちです(笑)。でも哲学はもともととても具体的な学問なのです。それにこの本は“青年”と“哲人”の対話形式で、青年が「手短に説明してください」「そんなことは納得できない」と哲人に食ってかかるのに共感してくださった方も多いようですね。
「人間は、本能や遺伝、環境や成育歴によって決定されない。もし決定するものがあるとすれば、それは人間の自由意思だ」と説くアドラー心理学は、これまでの心理学とは全く違うといっても過言ではありませんが、最初から納得できましたか?

はあちゅう 実は私は大学時代にアメリカで心理学やコーチングを学んで、催眠術師の資格も取得しているので、このような考え方があることは知っていたんです。ただ、当時は英語で感覚的に理解していたことが、『嫌われる勇気』を読んでしっかり腑に落ちました。

岸見 ちなみに、本書やアドラーの著作を読んで「とても欧米的な考え方ですね」と言う人もいれば、欧米人の中には「とても東洋的ですね」と言う人もいるんです。つまりこの本には、世界のどこでも実現されていないことが、書かれているといえるかもしれませんね。とはいえ、誰もが考えたこともない、まったく新しいことが書かれていたとしたら、『嫌われる勇気』はおそらくここまで売れはしなかったと思いますが(笑)。

はあちゅう 誰もがモヤモヤと心の中で考えていたことが言葉にされた、“気持ちよさ”はありますね。

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岸見一郎[哲学者]

きしみ・いちろう/1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

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