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佐々木かをりの実践ダイバーシティ

曖昧な態度では議論で埋没する!
発言は「私は」で始めてみよう

佐々木かをり [イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役]
【第3回】 2015年5月20日
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ダイバーシティな組織で活躍できる人材とは?
Photo:yuuuu-Fotolia.com

 ダイバーシティとは、多様な人が存在する組織というだけではなく、働き手1人ひとりが自らの貢献度を高め、チームとしての総合得点を高くするためのものだと書いてきた。大切なことは、各自が自らの存在意義を高め、自分の視点をチームに提供し、議論し、チームとしてよりよい結論を導き出すことだ。今までのように、会議中は波風たてず静かに座っているとか、自分の意見を言うなんてもってのほかと黙っているのでは、貢献していない、ということになってくる。また一方で、何にでも反対したり、批評したり、抵抗するということも、ダイバーシティの目的から大きく外れる。

 では、ダイバーシティな組織で貢献できる人材とは一体どういう人か。また、どんな思考スキル、発言スキルがこのような組織では役立つのだろうか。さらに、そうした人材はどのように育てるのだろうか。

自分を主語にする「私の宣言文」で
提案を議論のテーブルに載せる

 私は、その訓練の一つにもなるだろうと思う発言ルールをつくり、 I statement(アイステートメント)と呼んでいる。I statement(アイステートメント)とは、自分を主語にして、自分のことだけを述べる「私の宣言文」だ。日本語は、主語を語らずに会話することが多いが、まず主語をしっかり入れてみる。そして、自分の考えに限定して述べる。

 各自が自らの意見や視点を具体的に述べることができると、議論の際、テーブルの上に複数の視点が載ることになる。根拠のない発言をするのではなく、他人を批判することもなく、自らの考えや体験を短く具体的に述べることができたら、多様な視点を議論する環境が整うということだ。

 たとえば、「何色がいいですか?」と聞かれた時、「私は、赤が好きです」と答えることができれば I statement(アイステートメント)ということになる。私が主語になり、何が好きかを述べている。他人の話もしていないし、噂も話していない。回答することで、一つの事例として、事実を伝える=貢献していることになる。

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佐々木かをり [イー・ウーマン代表取締役社長、ユニカルインターナショナル代表取締役]

国際女性ビジネス会議実行委員会委員長。1983年上智大学外国語学部比較文化学科卒業。フリー通訳者として活躍後、87年ユニカルインターナショナル設立。同年より『ニュースステーション』リポーター。96年より毎夏「国際女性ビジネス会議」開催。2000年イー・ウーマン設立。安倍内閣では内閣府規制改革会議委員を務め、その他にも多くの政府審議会の委員を務める。2児の母。著書は『自分を予約する手帳術』(ダイヤモンド社)など多数。近著は『なぜ、時間管理のプロは健康なのか?』

働く女性の声を発信するサイト「イー・ウーマン」

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佐々木かをりの実践ダイバーシティ

「ダイバーシティ」という言葉を聞き、「また女性活用の話か」と敬遠する方もいるかもしれない。しかし、ダイバーシティは必ずしも女性活用を指すわけではない。この連載では本当のダイバーシティとはどういう意味なのかを考え、そのあり方を紹介する。

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