闇株新聞[2016年]
2015年7月14日公開(2015年7月22日更新)
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正体は明かしていない。
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著書に『闇株新聞 the book』(ダイヤモンド社)など。

闇株新聞[2016年]

闇株新聞編集部
 

『闇株新聞』は、新聞、雑誌などの大メディアの経済記者や金融業界関係者、プロ級の個人投資家がひそかに情報源にしている。連載『週刊闇株新聞』では、ダイヤモンド社グループの有料メルマガ・DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)『闇株新聞プレミアム』で配信しているディープな闇株的考察のダイジェストや「闇から暴く相場の真実」というスタンスのもと株、為替、日本国債、世界経済の今後などについて解説していきます。

闇株新聞編集部

闇株新聞が中国の統治機構に切り込む!
習近平が綱紀粛正を進める理由とは?
[週刊闇株新聞]

日本株や為替、世界経済に潜む闇を白日の下にさらけ出し、明快かつ独特な視点で切り込む刺激的な金融メルマガの闇株新聞プレミアム(毎週月曜日+随時配信、月額2552円税込)。その分析力の深さは、大新聞の経済記者がネタ元にしていたり、プロの金融マンたちも愛読していることで実証済み。この連載では、闇株新聞プレミアムの一部を抜粋してお届けする。第一回目は、株価バブル崩壊で話題の中国の統治機構について。

なぜ中国だけが発展したのか?

 中国(中華人民共和国)は現存する「ほとんど」唯一の共産主義社会です。北朝鮮やキューバなども共産主義社会に分類されますが、残念ながらマルクスの理想通りにはならず共産主義では国家(経済)が発展しないことは歴史が証明してしまい、発祥のロシアでも共産主義はとっくに消滅してしまいました。

 そんな中で中国だけが未曾有の経済発展を実現させたことになりますが、これは共産主義そのものの成果ではなく、共産主義による(中国共産党の一党独裁による)政治・経済の運営システムがうまく機能していたからです。

 そう考えると共産主義とは国家と人民を統制するには便利なイデオロギーといえます。

 余談ですが人民を統制するためには、姿を現さないものを絶対的存在とする必要があります。共産主義といってもはっきりとした形があるわけではなく、たまたま上に立つ人間が「共産主義(あるいは共産党)のためである」といってしまえば誰も反対ができません。

 これが「誰それ(人間)のためである」としてしまうと、目にみえるため具体的な不満が蓄積してしまい、暗殺やクーデターが起こることになります。

 そのような意味ではイスラム教も、絶対的な存在であるアラーの神は誰にもみえず、7世紀に生きたムハンマドの死後は誰もその教えを聞くことができず、まさに「アラーの教えである」とすれば国家や人民の統制が大変容易になります。誰もアラーの神に直接確かめることができないからです。

習近平の綱紀粛正の行方は?

 中国の最高権力者は中国共産党総書記ですが、実際は共産党の長老がかなりの勢力を維持したままです。そして現在の共産党長老の頂点にいるのが江沢民・元総書記となります。

 習近平・総書記は就任以来掲げる綱紀粛正を徹底的に強行しています。そしてこの江沢民に連なる人脈として薄熙来・元政治局委員(重慶市党委員会書記)を2013年に失脚させ(無期懲役が確定)、その後も徐才厚・前中央軍事委員会副主席(制服組トップ、本年3月に病死)、そして周永康・前政治局常務委員(石油閥、公安・警察のトップ)まで失脚させてしまいました(つい先日、無期懲役が実質確定しました)。

 さらにこの周永康に連なる公安・武装警察、石油閥、四川省閥などの実務トップも次々と摘発し、また胡錦濤・前総書記に連なる令計画・前党統一戦線部長も失脚させました。

 この薄熙来、周永康、徐才厚、令計画は、失脚した「新四人組」といわれています。

 これは習近平の長老まで含めた共産党における権力基盤拡大のためといってしまえばそれまでですが、今後の中国経済において資本取引の拡大と人民元の国際化が最重要課題であるため、足元で共産党幹部が不正蓄財(大半が国家の一元管理する対外投資における流用と考えられます)を続けると大きな障害になるため取り除くという実務的な判断もあるようです。

 今後の中国を考える際には、この習近平の綱紀粛正がこのまま成功して権力が盤石となるのか、あるいは粛正対象から反撃されて足元をすくわれるのかを見極める必要があります。

 その見通しはどう考えればよいのでしょうか?

(第2回 中国、習近平が前漢の無名皇帝・宣帝を持ち出す理由に続く)

闇株新聞編集部

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前回配信時(2015年7月13日号)の目次
・メインテーマ1 中国の政治・経済・金融政策・人民元・株価バブル等を徹底 的に検証
・メインテーマ2 ギリシャの命運・ユーロの行方
・今週の相場観コーナー
・お勧め「書籍」コーナー
・質問コーナー
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