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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

ピース又吉で考える
「2つ目の肩書き」で活躍できる人の違い

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第142回】 2015年7月27日
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 お笑いタレント・ピースのボケ担当である又吉直樹さんの書いた小説『火花』が芥川賞を受賞しました。主人公の若手芸人「僕」(徳永)が語り手となり、ちょっと癖のある先輩芸人「神谷」と過ごした濃密な青春を描いた作品です。

 純文学の新人作家に与えられる文学賞である芥川賞を受賞したことで、又吉さんは「お笑い芸人」に加えて、「芥川賞作家」という2つ目の名誉ある肩書きを得ることになりました。こうした2つの肩書きを持つことに憧れる人は、会社勤めをしている人でも少なくありません。ただ、どうしたら普通の人も2つの肩書きのどちらでも活躍できるのでしょうか。今回は、そのヒントを考えてみたいと思います。

ピース又吉、ビートたけし…
2つの肩書きで一流の活躍をする人たち

あなたは「会社員」など以外の肩書きを持っていますか?

 映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に登場した小説家の青年・茶川の作品が芥川賞の最終選考に残り、地元町内は大騒ぎ。ところが、あえなく落選。受賞を期待していた町内の人々は落胆し、受賞の祝いを準備していた会場はとても寂しい状態になりました。世間はそう甘くない…というのがドラマの常です。しかし、現実は違っていました。

 お笑い芸人ピースの又吉直樹さんの書いた『火花』は、今年の芥川賞候補6作品に選ばれ、そして本当に芥川賞を受賞しました。選考委員は受賞理由について、「最初の投票の時点で、又吉さんが最も高い得票だった。読むと、どうしても書かざるを得ない切実なものが迫ってくる。主人公と先輩の間の、まさに火花が散るような関係が良く書けている」と講評。まさに納得の内容だったのでしょう。

 受賞後に出演した番組などでは「大先生」と呼ばれ、小説家としての偉業を称えるコメントがたくさん寄せられていました。今後は小説家としての肩書きがお笑いタレントの前につくようになるでしょう。ただ、又吉さんだけでなく、2つの肩書きをもち、その両方で活躍している芸能人は少なくありません。

 お笑いタレントでは北野武さんのように「映画監督」という2つ目の肩書きで世界的に高い評価を得ている人もいます。意外なところでいうと、俳優の哀川翔さんは、カブトムシ産卵&飼育セットのプロデューサーとして、世界最大級のカブトムシの飼育に成功したといいます。いずれにしても、2つの肩書きで共に活躍するのは簡単なことではありません。では、芸能人でない、普通に会社勤めをしている人が2つの肩書きで活躍するのは可能でしょうか?

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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