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男の食育 笠井奈津子

「外食より手料理が健康的」という常識の落とし穴

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第21回】
体に良いと思って、いつも同じものを選択していませんか?

 外食をするよりも自炊をする方が健康的。そう思われている方はとても多いのではないでしょうか。でも、それって、本当なのでしょうか。最近では、自炊>外食、の図式が成り立たないケースが多く見られます。特に、二人家族や一人暮らし、「お肉がなければごはんじゃない!」というような育ち盛りの子どもがいる家庭においては、様々な要因がその図式が成立するのを難しくすることがあります。

 「週に一回は貝類を召し上がっていますか?」
 「最後におうちでお刺身をいただいたのはいつですか?」
 「牛肉を食べる頻度はどのくらいですか?」

 こうした質問をすると「週に一度は食べている」「頻度は高いよ」というお答えよりも「自宅で貝類を食べたのだなんて、週に一度どころか、思い出せないくらい前だな…」「お刺身は高価だからそもそも買わない」「牛肉よりも豚肉の方が断然多い。牛肉はあんまり日常的じゃないな」というお答えを多くいただきます。

 自宅に帰って一から夕食を作る方は、あさりのように砂抜きの時間を長く要するものは遠ざけがちですし、精肉コーナーで豚肉と牛肉の価格の違いを見れば、ついついお財布に優しい方を選んでしまいがちです。決して不健康な選択をしているわけではなく、生活に根差した選択です。

 でも、そうした現状をそのまま放置してしまうと、タンパク源を何から補給するか…といった面から見ただけでも、どうやら偏りがありそうですよね。“一日に30品目食べましょう”と言われていた時代がありましたが、自炊で口にする食品数が、1日どころか1週間でも30を満たないのであれば、食生活に大きな改革が必要かもしれません。

毎食手料理、毎日休肝日なのに
目の下のクマ、疲労感がなくならない

 奥様と二人暮らしのAさん(42歳)は、健康志向の高い奥様のおかげで、食事のほとんどは手料理、という方でした。会社には毎日お弁当を持参。お酒もあまり好きではないため、お付き合いの場以外はほぼ毎日休肝日です。これで健康でないわけがない!というような恵まれた条件ですが、“目の下のクマ”“頭痛”“疲労感”を気にしていらっしゃいました。

 一体何が問題だというのでしょう。食事記録を見てみましょう。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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