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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

20代で「仕事をやり切った」と言われても困ります

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第20回】 2015年8月10日
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3、4年経験しただけで
「仕事をやり切った」という20代

あなたは、いまの仕事に飽きていませんか?

 「いまの仕事はやり切ったので、他の仕事がしたいんです」

 転職動機について面接官から質問され、こう答える20代の方がいてびっくりさせられることがあります。

 私は採用や人材紹介の仕事に30年近く携わってきましたが、いまだに「やり切った!」という感覚はなく、まだまだ勉強しなければいけないことがたくさんあると感じています。それなのにまだ3~4年の経験しかない人から「やり切った」と言われると、苦笑いするしかありません。それは他の面接官も同じでしょう。

 この転職動機をあげる人は、いったい何をもってやり切ったと語っているのか。「どんな成果をあげたのですか」と尋ねてみると、その経験年数としては悪くない実績をあげてはいても、やり切ったというにはほど遠い水準の成果でしかでてきません。

 要するに、こうした人たちが「やり切った」というのは「一通り業務を経験した」という意味で言っているのだと思いますが、言葉のチョイスが間違っています。

 「やり切った」という言葉の裏には、一通り業務を経験して「飽きた」という意味合いも含まれているのだと思います。しかし、前任者がやってきたのと同じように業務をこなしている段階は、単なる「作業」に過ぎません。そこから自分なりの知恵と工夫をほどこして効率を上げたり、より少ないパワーでより大きい成果をあげたりしてはじめて「仕事」をしたのだと言えます。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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