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バランスファンドが本質的にダメな4つの理由

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第389回】 2015年8月12日
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“気楽な”バランスファンド
様々な商品があるが……

“気楽”な投資対象として、バランスファンドの人気は高いが……

 運用商品で、原則として単一のアセットクラス(「資産クラス」とも呼ぶ。「国内株式」「外国債券」などの運用資産の大まかな分類のこと)だけで運用されるのではなく、内外の株式、債券、あるいは現金(短期資産)など複数のアセットクラスに投資するものを一般に「バランスファンド」と呼ぶ。

 バランスファンドは、例えば株価が下がった時に、「原則として株式100%」といった運用商品よりも下げ率が小さいことが多く「無難」に思えるため、投資家にとっても、販売金融機関にとっても気楽な面があり、古くから存在する運用商品だ。

 バランスファンドには、リスクの大きさ、投資するアセットクラスの種類、アセットクラスへの投資ウェイトの変更の有無・大小、商品・サービスの形態などで様々な商品がある。

 さらに、証券会社や銀行あるいは運用会社がリテール顧客向けに売る通常の公募の証券投資信託の他に、近年普及しつつある商品・サービスの形態として、証券会社または信託銀行で手掛ける「ラップ口座」と、確定拠出年金向けの「ライフサイクル・ファンド」がある。これらも、実質的にバランスファンドの運用をするものだ。

 本稿では、なるべく一般論としての「バランスファンド」の良し悪しを論じるが、先にこれらについて述べておく。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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