京都でラーメン屋が激増中!
閉店の7割が開業3年以内という事実も

 ランキングに戻ると、上位は北海道・東北・甲信越・北関東、そして九州に密集している。ただ、北海道といえばみそラーメンとすぐに連想できるが、ほかの県に関しては、あまり「これ」というものが思い浮かんでこない。

 私は出身が鹿児島なのだが、鹿児島は九州のなかで人口当たりのラーメン屋掲載数がトップ。私にとって、鹿児島のラーメンというと実家から歩いて3分の食堂のものだったが、老夫婦が店をたたんだために、もう二度と、あの味を堪能することはできない。ベチャベチャのチャーハンも好きだったのに。

 鹿児島のラーメンと博多ラーメンを混同して「細麺で、高菜がのってて……」と想像する人もいるだろうが、それは大間違い。細麺もあれば、中麺もあれば、上にキャベツが乗っていたり、もやしだったり、スープも白濁だったり澄んでいたりさまざまで、当然味も違う。つまり、典型的なラーメンが存在しない。これは山形と似たような状況だ。

 考えるに、「○○ラーメン」という名を冠さずとも、ブームにならずとも、その店の独自の味が地元民に受け入れられ、愛されることが、ランキング上位県のラーメン屋を支えているのではないだろうか。店が長続きすれば、自然とラーメン屋も増えてくる。

 そういえば、私が学生時代を過ごした京都で、ラーメン屋が激増している。京都といいつつ、ごく限られた一部のエリア「一乗寺」でのことだが、雨後のたけのこのようにラーメン屋が誕生している。もともと、一乗寺を南北に走る縦の通りにはラーメン屋が立ち並んでおり、10年以上前から、ラーメン激戦区と呼ばれていたが、縦が飽和すれば今度は横とばかりに、十字になった道ぞいにずらずらっとラーメン屋が並ぶ。

 長年営業を続けている老舗のラーメン屋もあれば、「量さえ多ければいいんだろ」と言わんばかりの店もあるが、こんなに密集して出店していて、未来は明るいのだろうか。

 株式会社シンクロ・フードの発表では、閉店したラーメン屋のうち、開店1年以内の店舗が40%を超えている。さらに、3年以内で閉店した店にまで広げると、70%強という数字だ。ラーメン屋は出店したい業態の上位トップ5に入る任期業態でもある。準備資金が少なくても開店でき、料理人としての技能をそこまで求められることがないゆえに出店したいと思う人が多いようだが、店を続けることはとても難しいようだ。数年後に一乗寺の道がすかすかになっていないことを祈りたいものである。