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あえて三等地に出店する”逆転の発想”
ラーメン「新のれん分けプロジェクト」

待兼 音二郎
2015年5月21日
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 ラーメンの市場規模は5000億円、国内に3万5000店があるとも言われ、国民食として人気は根強いが、同時に競争が激しいのも確か。他の飲食業より小規模でも開店できることから新規開業も盛んだが、潰れていく店も同じく多い。

新のれん分けプロジェクトで埼玉県新座市に店を出した「麺屋喜乃助」。JRの駅から徒歩15分という立地ながら、毎月2割のペースで客が増えている

 ラーメン店開業の道筋はおもに2つある。

 既存店で数年間修行をして実力と根気を認められ、「のれん分け」をしてもらうか、フランチャイズチェーン(以下、FC)に加盟して、200万円ほどの出費と引き替えに、チェーンのブランド力を集客に生かすか。ただしいずれの場合でも、大きくのしかかるのが店舗関連費だ。

 下図のA社の例では、店舗の内装、機器などの準備には最低1000万円からの費用がかかる。その返済に要する期間が店舗経営の首かせとなり、利益を出せぬままに廃業という挫折を招く温床となっている。

 日本メントレプレナー協会代表の矢田ひろき氏が2013年に始めた「新のれん分けプロジェクト」は、この“ペインポイント”に着目し、あえて三等地の居抜き物件を狙って出店することで初期費用を抑え、早期に店舗経営を軌道に乗せようとするもの。このプロジェクトなら、初期費用は480万円に抑えられる。

 これまでにオーナー40人が加盟契約、すでに25店がオープンし、目標の年収1000万円を達成した店も出ているという。

 「新のれん分けプロジェクト」は、分類としてはフランチャイズに近い。スープを本部からの提供とすることで、実店舗での10日間の研修という短期間でラーメン作りを身につけられるようにし、同時に研修費用も圧縮している。

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