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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

「運がよかった」と謙遜する人は成長できない

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第21回】 2015年8月24日
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成功の要因を分析する人・しない人に
生まれる大きな違いとは?

成功の要因を聞かれた時、「運がよかっただけですよ~」と言っていませんか?

 当社が候補者に対して行っている面談では、最近1~2年くらいの間で最も困難だった仕事、あるいは最も大きな成果をあげた仕事について「成功の要因は何ですか」という質問をします。これは「コンピテンシー面談」という手法の一環で、成果を出したときの行動をしっかり聞いて、その人がどんなコンピテンシーを持っているかを探るものです。

 ただ、成功の要因について質問されると、多くの人はこう答えます。

 「運がよかったんだと思います」

 おそらく謙遜で言っているのだろうと考え、さらに突っ込んで質問を重ねていくと、その結果はいくつかのパターンに分かれます。

(1)本当に運が良かっただけの人(極めて稀ですが)
(2)成功体験を運で片付けて分析しておらず、成功の要因が特定できていない人
(3)成功体験をきちんと分析して、成功の要因が特定できている人

 まず(1)の人は運以外の答えが出てこなくても仕方がありません。(3)の人は素晴らしい。問題なのは(2)の人です。せっかく成果を出すプロセスを経験できたのに、運の一言で片づけてしまったために分析を放棄し、成功の要因を把握していないのです。ということは同じような状況で、再び確実に成果をあげられるかどうかはわかりません。つまり再現性を獲得できていないということで、実にもったいない。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

「転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏」

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