ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

モーレツ企業戦士を絶滅させて日本は大丈夫か

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第144回】 2015年8月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
最近、ハードワーカーをめっきり見かけなくなっていませんか?

 必ずとは言い切れませんが、成功した経営者はハードワーカーである確率が相当高いように思います。そのハードワーカーを代表する1人が、日本電産の永守重信社長かもしれません。

 休みは元旦の午前中だけ、年中無休で365日働く。創業以来、午前5時50分に起きて、6時50分に一番乗りで出社し、最低でも12時間働くとのこと。まさに仕事漬けの毎日です。「努力は人を裏切らない」という信念が成功に導いてくれたそうです。

 しかし今、そんなハードワークが会社員にとって難しい時代になりました。以前なら永守社長のように長時間労働をする社員がたくさんいましたが、労務管理上、会社も本人も長時間労働を望むことが難しいからです。では、ハードワークは時代遅れな働き方になってしまったのでしょうか?今回は、ハードワークの是非について、みなさんと考えてみたいと思います。

「24時間戦えますか」
企業戦士が美徳だった1980年代

 「仕事で高い成果を出したいなら、人よりたくさん働くべきである」

 勤務時間の長いハードワークが当たり前であった1980年代までの職場。いまの会社でそんなことを言い出したら「時代遅れ」と弾糾されそうですが、会社のために働く「企業戦士」という言葉は自虐ではなく誇り高いものとして語られていました。学生時代は怠惰な生活をしていても、それはモラトリアムのようなもの。社会人になれば、会社の仕事に人生を捧げるのが美しい生き方と考えている人がたくさんいました。

 それを象徴するのが、「24時間戦えますか」というキャッチコピーでおなじみのCMです。このCM、覚えている人はどれだけいるでしょうか?当時の三共(現・第一三共ヘルスケア)が発売する栄養ドリンク「リゲイン」のこのキャッチコピーは、バブル期の活力を象徴する存在でした。筆者も当時(1980年代)はリクルート社に勤務して長時間労働を厭わないワークスタイルで働いていました。終電なんて気にしない。会社は不夜城のように夜中も照明がつきっぱなし。そんな環境下では、どれだけ長く仕事をしたかで優秀かどうかが決まると思っていたのかもしれません。定時に帰る勇気がある人など、いなかった気がします。それが異常な状態だとは、全く気がつかない環境でした。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
高城幸司氏の共著「新しい管理職のルール」

時代が変ればマネジメントの手法も変わります。では、どのように「戦略」「業務管理」「部下育成」「コンプライアンス」をどうマネジメントに取り入れるのか。新しいマネジメントのルールを教える1冊。1500円(税込)

話題の記事

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

グローバル化や女性の社会進出、上司や部下とのジェネレーションギャップなど、もはや同じ価値観を持った人とだけ仕事をすることは不可能です。そんなギャップのある人たちとの上手な付き合い方・対処法を紹介します。

「イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司」

⇒バックナンバー一覧