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第3の洗剤ジェルボールがシェアを急拡大させたワケ

週刊ダイヤモンド編集部
2015年8月26日
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昨年4月に登場したP&Gの新商品、「アリエール パワージェルボール」。ぷにぷにした質感で、手も汚れない手軽さが受けている Photo by Hiroaki Miyahara

 日用品最大の市場、衣料用洗剤。この2000億円市場のトップシェアは、4割を占める花王だ。続いて、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)が3割、ライオンが2割となっている。

 近年は、P&Gがライオンを逆転し、花王の背を追い掛ける構図だが、この流れを加速させているのが、P&Gが昨年4~7月、「アリエール」と「ボールド」で立て続けに投入した新商品「ジェルボール型」だ。

 緑や赤のカラフルさと形状により、子どもの誤飲事故が多発するという問題を抱えながら、「粉末でもなく、液体でもない第3の洗剤」といううたい文句の下、投入からわずか1年で、シェア8%を奪う「予測を大きく上回る大ヒット」(P&G担当者)となった。

 水溶性のフィルムに洗濯1回分のジェル状洗剤を密封することで計量の手間を省いた手軽さと、「高い洗浄力が受け入れられた」と前出の担当者は言う。

 しかし、花王やライオンもかつて、ジェルボール型ではないものの、水溶性のシート型やタブレット型による同じ開発コンセプトの商品を発売したが、成果が出ず撤退した過去がある。

 ジェルボール型が伸びた理由は、「目新しさやデザインがかわいいものが好きな若年女性が飛び付いた」というのが、業界関係者の共通した見立てだ。

日本は他国に比べ低価格

 もっとも、ジェルボール型の武器は、それだけではない。

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