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「富裕層」と「超富裕層」はこれだけ違う!
ビッグビジネスの成功に向けた黄金律とは

小林昇太郎 [船井総合研究所 経営コンサルタント、富裕層ビジネス研究会主宰]
【第14回】 2010年4月5日
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 一口に「富裕層」と呼ばれる人たちであっても、その考え方や趣味、趣向、お金の使い方、ビジネスのやり方、資産の作り方などには「大きな違い」がある。そして「富裕層」(ミリオネア)と呼ばれる人たちの中には、「超富裕層」(ビリオネア)と定義する必要のある人たちが存在する。

 通常「富裕層」(ミリオネア)と呼ばれる人たちの定義は、以下とされており、日本には、120万~140万人規模で存在していると言われている。

(1) 世帯年収が3000万円以上
(2) 保有する金融資産(不動産を除く)が1億円以上

 では、日本に「超富裕層」(ビリオネア)と呼ばれる人たちは、どの程度存在するのか。通常では、超富裕層(ビリオネア)と呼ばれる人たちは、保有する金融資産(不動産を除く)が10億円以上と定義される。

 詳細な抽出方法まではここでは紹介できないが、私の研究会とも協力関係にあり、多くの「富裕層データベース」を保有する株式会社ランドスケイプ社の協力を仰ぎ、調査を行った。「職業属性」、「居住属性」、「社会的信用度」など、一時的な金融資産の保有だけに留まらず、複数の属性から富裕層の条件をポイント(点数)化し、我々独自の算出を行ったところ、日本には、「2万6386人」のビリオネアが存在していることが判明した。

 富裕層ビジネスを考える際、ミリオネアを顧客にすることと、ビリオネアを顧客にすることは全く異なるアプローチが必要となる。そのため、富裕層ビジネスへの最初のステップとして、ミリオネア、ビリオネアそれぞれが「何を考え」、「どのように行動するのか」を把握することが重要だ。

 今回は、これらの違いを、BSC(バランス・スコアカード)の戦略マップを用い、「ミッション」を含む、「財務の視点」、「顧客の視点」、「業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」から、独自の切り口で整理・分類をしていこう。

ビリオネアのミッション(=使命)は
「ファミリーの永続的な存続」

 ミッションとはすなわち「使命」だが、この図では、ビリオネア、ミリオネアがそれぞれ、「何のために生きるのか」を示している。ビリオネアのミッションとは、「血を絶やさない」こと。つまり、「ファミリー(親戚を含む血縁関係者)の永続的な存続」ということである。

 ビリオネアは単純に核家族的な「親子」を中心とした血縁だけに意識を向けているわけではない。親の兄弟、兄弟の家族、子供の家族やその近親者に至るまで、自分たちの親戚を含む幅広い血縁関係をとても大切にしている。というのも、ビリオネアの場合、その途方も無い資産は一代で築かれたものではなく、過去、何世代にも渡り、守られ、増やされてきたものを受け継いでいるのであり、過去を知り、これから将来に渡って「先祖や家族の血を絶やさない」ことを幼少期から日常生活の中で意識的、無意識的に教育されている。

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小林昇太郎 [船井総合研究所 経営コンサルタント、富裕層ビジネス研究会主宰]


立教大学大学院 経営管理学修了。「日本をはじめ、世界の富裕層ビジネスの今を知ることが富裕層ビジネ スへの参入だけでなく、日本の多くの経営者の抱えている既存・新規ビジネスへの経営課題をも解決する」と考え、2009年4月、富裕層ビジネス研究会を立 ち上げる。研究会には、国内だけでなく東南アジア、香港、中東など海外から研究会への入会も多く、研究会からいくつもの新規事業を立ち上げている。多方面に渡るネットワークを国内外に持ち、それを活用しながら日本とアジアをつなぐビジネスプラットフォーム構築を船井総研の中で手がける。
著書:『ビリオネアビジネスの極意』(KKベストセラーズ)他。

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