
個人の取り組みがチームの成果につながらないケースが多発している。一人一人の努力が組織の業績に結びつかない問題のボトルネックとは何だろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
個人の努力が組織の業績に
つながらないワケ
一人一人は一所懸命努力しているのに、チーム全体の成果が上がらないということが、よく起きる。個々のメンバーの発揮力は高いが、組織全体の業績向上につながりにくいケースだ。
こういう場合は、たいてい、メンバー同士の連携がとれていないことが多い。そこで、お互いにコミュニケーションを取り合い、協力体制を整えようとするのだが、効果が見られないことがある。
中には、個人で取り組むことが習慣化されている分、組織での活動に抵抗感を覚えるメンバーも出てくる。個人の成果を組織の業績につなげるためには、何をどうすればよいのだろうか。
このように申し上げると、「組織の成果を上げるために必要な要素は多岐にわたる。多くのアクションが必要になるので、一朝一夕には成果が出ない」「環境にも影響されるので、コントロールできなくてもしょうがない」という意見をいただく。
確かに多くのアクションが必要になるだろうし、環境にも影響されるだろう。
しかし、もし、この点さえ解消しておけば、組織の業績が上がりやすくなるといったボトルネックがあるとすれば、それを見極めたいと思わないだろうか。
今回は、個人の成果を組織の業績につなげる上でボトルネックになる点と、解消方法を紹介しよう。