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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

大事なものは地位ではなく責任である

上田惇生
【第137回】 2009年4月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
ドラッカー名言集『仕事の哲学』
ダイヤモンド社刊
1470円(税込)

 「成長に最大の責任をもつ者は、本人であって組織ではない。自らと組織を成長させるためには何に集中すべきかを、自ら問わなければならない」(ドラッカー名言集『仕事の哲学』)

 ドラッカーは17歳のとき、単身ウィーンを出て、ハンブルク大学一年生でありながら大学には行かず、商社で働きつつ図書館に入り浸る生活を送っていた。そのときフェイディアスの言葉を知る。

 紀元前440年頃、ギリシャの彫刻家フェイディアスは、アテネのパンテオンの庇に建つ彫刻群を完成させた。フェイディアスの請求書に対し、アテネの会計官は全額の支払いを拒んだ。「彫刻の背中は見えない。見えない部分まで彫って請求してくるとは何事か」。フェイディアスは言った。「そんなことはない。神々が見ている」。

 ドラッカーは言う。人は誇れるものを成し遂げて、誇りを持つことができる。仕事が重要なとき、自らを重要と知る。

 成功の鍵は責任だという。自らに責任を持たせることである。あらゆることがそこから始まる。大事なものは、地位ではなく責任である。責任ある存在になるということは、真剣に仕事に取り組むということであり、仕事にふさわしく成長する必要を認識するということである。

 「他の者が行うことについては満足もありうる。しかし、自らが行うことについては、つねに不満がなければならず、つねによりよく行おうとする欲求がなければならない」(ドラッカー名言集『仕事の哲学』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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