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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

上司に気に入られる部下は嫌われる?
「好かれる派」「嫌われる派」の対立が絶えないワケ

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第18回】 2010年4月26日
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 不思議なもので、相手に気に入られているか、嫌われているかというのは何となく雰囲気でわかるものです。気に入られていると親しみを、嫌われていると冷たい態度や言動を取られているように感じるからかもしれません。

 ちなみに、自分が上司から好かれていると感じたらどうですか?うれしいようで微妙な不安を感じる人もいることでしょう。その理由は、自分とは対照的に上司から嫌われている部下に嫉妬を受ける可能性があるからです。

 ところが、そんな嫉妬にも鈍感な人はいるものです。そうなると、やはり困ったことに、周囲がその鈍感な態度に反発してトラブルが発生、修復不可能な対立関係になることもあります。そんなトラブルが起きないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?

「好き嫌い」する上司が嫌いな部下
寛大そうでも嫌いな部下がいる上司

 上司は部下に対しての「好き嫌い」がマネジメントに影響しないように意識すべしと、大抵、管理職向けの研修で指導されます。それは、一般社員と違い、部下を評価する立場ではフェアな視点をもつことが求められるためだからでしょう。私も新任管理職研修で部下に対する接し方を学んだことを今でも覚えています。

 実際、「部下の評価に自分の『好き嫌い』が入る」上司は、「こんな上司にはついていけない!と思う上司ランキング」で堂々の1位(gooランキング調べ)。それだけ部下は、上司が周囲の同僚と比較して自分をどのように見ている(評価している)か、をとても気にしていることを象徴する結果ではないでしょうか?

 ところが部下の想いとは裏腹に、
「私だって人間だから好き嫌いはありますよ」
というのが上司の部下に対する本音。ある商社の営業部長と1杯やりながら部下に対するマネジメントの極意をお聞きしていたときにポロリとこの発言が出てきました。

 その部長は職場で部下が30名と大きな組織を率いています。部下の信頼も高い方なので私が、

 「部下に対して好き嫌いの意識が無いように見受けます。そんな寛大なスタンスは何処で学んだのですか?」

と焼酎を勧めながら訪ねたところ、こう正直に答えてくださいました。

 さらに部長が語るには、「同じ職場で仕事していると、部下の発言や行動がみえてくる。すると心のどこかで部下を《お気に入り》《苦手》とタイプ分けしてしまうのだ…」ということでした。この発言を聞いてある意味で私もホッとした気持ちになったことを覚えています。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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