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東大教授に学ぶ、嫌な相手を「要約」してスッキリする方法

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2015年10月31日
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要約力は、人間関係を円滑にするうえでも重要な能力となる。

 「次の文章を300字以内で要約しなさい」。学校の授業や入試で問われた「要約のテスト」に苦手意識を持つ方も多いだろう。要約の練習が、将来なんの役に立つのかわからなかった人も少なくないはずだ。ところが、要約をする力はビジネス力につながるとても大事な能力で、人間関係の悩みを解消するためにも有効な能力なのだという。世界文学の名作18作品を要約し『人生は賢書に学べ 読み切り世界文学』を刊行した東京大学総合文化研究部の山本史郎教授に、要約力について話をうかがった。

*  *  *

――東大生が仕事できるかどうか? その真相はわからないが、少なくとも要約がうまくできる学生とそうでない学生がいることは確かです。要約ができる生徒は、全体を見渡すことができ、できない生徒は細かい点ばかりに気を取られる傾向にあります。

 要約力とは、たとえば仕事のリポートの要点を素早く見極める力。そのリポートの内容を一言でまとめられる力です。ビジネス場面でも、話し手の真意はどこにあるのか、いちばん主張したいことはなんなのかを判断する力は、要約力に裏打ちされています。仕事の要諦を素早くつかんで対応するには、学力よりも、要約力が大切になってくるというわけです。その意味では、東大生でも要約力があり仕事ができそうな学生もいれば、そうでない学生もいるということになります。

 また要約力は、人間関係を円滑にするうえでも重要な能力となります。実際のビジネスでの交渉や会議の場面では、わざわざ「内容のない話」をする人もいます。実現性が低いような理想を声高に強調したり、意味のない当たり前のことを繰り返したりする人もいます。とんちんかんな批判が自分に向けられることも珍しいことではないでしょう。そういった人は、「自分の意見」を主張することによって、その場での自分のテリトリーや縄張りを確認しているのです。

 そのような場面に対処するには「状況を要約する力」が必要です。そのような「嫌な相手」に理屈で相手をしていても発展性がありません。まともにつき合っても消耗するだけですから、たとえば「サルがサル山でほえているだけだ」と状況を要約してしまって、適当にやり過ごすことも一つの方法です。嫌な相手でも、このような形で「要約」できてしまうと、意外と腹も立たないものです。

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