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坂本龍馬に学ぶ
「働きがいのある会社」の条件

川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]
【第19回】 2010年5月17日
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働きがいのある会社ってどんな会社?

 Great Place to Work(R) Instituteという機関から、「2010年日本における働きがいのある会社ベスト25」が発表されました。

 「働きがいのある会社」は、1998年から米国の「FORTUNE」誌を通じて発表されているもので、米国企業では、このリストにランクインすることが一流企業の証となるくらいの意味を持っているそうです。

 この2010年日本のリストでは、小売業やサービス業が殆どランクインしていません。そもそもエントリーしていないということも、もちろんあるかも知れませんが、それにしても不可解に感じるのは私だけでしょうか?

 「働きがいのある会社」だということは、言い換えれば「従業員満足の高い会社」であるということでしょう。よって、小売業やサービス業のように、顧客(エンドユーザー)と直接関わらなければならないビジネス(B2C)の方が、より重要視しているイメージを持っていました。

 例えば、CS(顧客満足)経営のお手本としてたびたびベンチマークされているリッツカールトンの経営哲学とは、「働く人々に、働いていてよかったと思える環境を提供し、従業員が心から満足した結果、初めて顧客が満足するサービスを提供でき、結果として収益も上がる」というものであり、全従業員がもつ「クレド」と呼ばれるカードにも企業理念が記されています。

 つまり、「従業員満足を高める」ことは「顧客満足を高める」ことにつながり、それが「収益を高める」という考え方は、B2C系の企業の方が当然重視しているに違いないと思い、当然「働きがいのある会社」にもランキングされるだろうと思ってしまっていたのです。

 しかし、それは私の思い違いでした。もしかすると、リーマンショック以降の景気低迷による消費不況がこの思い違いの要因のひとつに上げられるのかも知れませんが、「業績悪化⇒従業員満足の低下」をダイレクトにつなげることにも無理があったような気もします。

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川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]


1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられ、組織を動かす原動力へと変えていく。
最新著に『絶対に断れない営業提案』(中経出版)がある。

【関連サイト】『経営参謀の視点』※毎週月曜日更新 

 


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