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ずるい暗記術
【第9回】 2015年11月18日
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佐藤大和 [弁護士]

忘れることを前提に記憶する究極の勉強法
出口汪×佐藤大和対談【後編】

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ただやみくもに知識を詰め込むことが、勉強ではない。正しい勉強法を知っているのと知らないとでは、勉強の成果は一目瞭然。『出口汪の「最強!」の記憶術』がロングセラー。”受験の神様”ともいわれている出口汪さんを迎え、一生使える勉強法について語ります。 (取材・文/狩野南 撮影/熊谷章)

足し算ばかりで、引き算を計算にいれいてないのはなぜ?

佐藤大和(さとう・やまと)レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属) 1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高卒貧乏一家の長男として生まれる。小5まで九九を覚えられず、高校での模試はダントツのビリ。偏差値30の落ちこぼれヤンキーが、二浪して三重大学人文学部に入学。大学生になってから勉強に目覚め、数ヵ月という短期間の独学で、当時難関だった立命館法科大学院既修試験(2年コース)に合格。2009年大学院卒業後、同年の司法試験に1回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。2011年、弁護士となり、大手法律事務所を経て、2014年4月、レイ法律事務所を設立。TBS「あさチャン!」のコメンテーター、フジテレビ「リーガルハイ」「ゴーストライター」など一部監修・出演のほか、地方局(仙台、静岡、長野、福島)のレギュラー出演など、数多くのメディアに登場し、マルチ弁護士として活躍中。

佐藤 勉強法もそうですけど、「暗記術」や「記憶術」に関しても誤解している人って多いと思いませんか?

出口 そう。よく「記憶力が悪い」と言う人がいるけれど、そもそも、「忘れる」ということ自体が、脳科学的には当たり前のこと。それを知らないで、とにかく覚えようとしてしまうんだよね。

 たとえば、「英単語を1日10個覚えたら、300日で3000個覚えられる」というのを鵜呑みにして、「1日10個だったら覚えられそう!」と、やり始めてしまう。

佐藤 単純計算ならそうですけど、その通りにはいかないですから(笑)。

出口 忘れるということを前提にしていない。人間は本来忘れる生き物なんだから、そこを知らないとどんなに頑張っても記憶は定着しないんです。

佐藤 「覚えているはず」と思ってやっていると、「何でこんなに覚えられないんだろう?」と落ち込んで、勉強が嫌いになってしまうんですよね。

出口 そうならないために、まず忘れるメカニズムを理解しなくては。このメカニズムというのが、私の本にも佐藤先生の本にも出てくる有名な「エビングハウスの忘却曲線」ですね。人は覚えたことを20分後には42%、1時間後には56%、1日後には74%忘れてしまう。

佐藤 何もしなければ、時間が経つほど、どんどん忘れていってしまうということですよね。

出口 そこで、「忘れてはいけない」というシグナルを脳に送ってあげる。そういう脳科学に基づいた記憶術が必要なんです。

佐藤 そこさえわかってしまえば、あとは実践していけばいい。そうしたら、覚えることもどんどん楽しくなってくると思うんです。

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佐藤大和 [弁護士]

レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)
1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高校時代、模試では偏差値30のダントツビリで落ちこぼれ。大学生になってから勉強に目覚め、2009年の司法試験に1回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。11年、弁護士となり、大手法律事務所を経て、14年4月、レイ法律事務所を設立し、経営者弁護士として、2016年1月には国内の法律事務所でTOP5%以内の事務所規模に成長させる。TBS「あさチャン!」、フジテレビ「バイキング」のコメンテーターのほか、NHK Eテレ「Rの法則」などに出演。フジテレビ「リーガルハイ」、テレビ朝日「グッドパートナー 無敵の弁護士」、日本テレビ「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜」など数多くの人気ドラマの法的監修も手掛ける。15年9月には『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)を出版し、ニューヨークタイムズ、スウェーデンの新聞社など海外からも取材も受けるマルチ弁護士として活躍中。

 


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