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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

何のために存在するのか何のために活動するのか
それを考えることが経営だ

上田惇生
【第197回】 2010年6月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
1470円(税込)

 「組織が存在するのは、組織自身のためではない。企業をはじめとするあらゆる組織が、社会の機関である」(ドラッカー名言集『経営の哲学』)

 組織は、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすものである。それができずして、人に命令したり、資源を使ったり、空間を占有することが許されるはずがない。

 社会のニーズに頓着しないでいられる組織は、崇高な宗教団体や利己的なギャング団ぐらいのものである。

 その証拠に、役に立たなくなった企業や特殊法人がつぶれても、当事者以外は、誰も残念には思わないものである。

 あまりに当たり前過ぎて、拍子抜けするぐらいである。つまり組織は、世のため人のためのものなのだ。

 世のため人のためにあるとき、組織は繁栄する。逆に自分自身のためとなったとき、あっという間に左前、転落の一途をたどる。

 転落しないためには、自分たちの組織が、社会、コミュニティ、個人のどういったニーズに応えているのか、常に関心を払うことが大事だ。

 したがって、自分たちは何のために存在するのか、何のために活動するのかを考えることなくして、経営はない。

 「まずマネジメントが行うべきことは、自らの組織があげるべき成果を明確にすることである。これは、実際に取り組んでみれば明らかなように、最も難しく、最も重要な仕事である」(『経営の哲学』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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