『ずるい暗記術』冬季講習を5日間にわけて、お送りします。今回は3日目。世の中は、センター試験直前。そう、ここまで来たら、新規の勉強はいりません。情報の整理に力を入れてください。試験で大事なのは、「答えを瞬時に思い出す」ことです。試験にもテクニックが必要です。これまで勉強に時間を費やしてきたのですから、最大限の成果が出るように努めてください!

7時間半の睡眠がベスト

「睡眠が大事」というのは、もはや常識として誰もが知っていることです。スポーツでは、体を休めるために真っ先に必要なものとして睡眠が挙げられています。ですが、勉強となると、睡眠は意外とおろそかにされていることが多いのです。

 スポーツは体が資本であるのと同様、勉強では頭が資本です。頭を休めなくては、効果的なパフォーマンスは期待できません。

 そこで、満足のいく睡眠をしっかりととることが大切なのです。

 満足のいく睡眠時間は、人によって違います。まず、自分にとっての理想の睡眠時間を知ることから始めましょう。

 目覚ましをかけずに寝て、自然に気持ちよく目が覚めたときの時間を何度か計ってみます。それを基準に、なるべくその睡眠時間を確保するようにします。私の場合、理想的な睡眠時間は7時間半です。

 睡眠時間が守られないと、昼間眠くなってしまい、効率が上がらなくなってしまいます。眠かったら我慢せずに寝て、あとの時間に集中してやる、というのが私のやり方です。

 どうしても睡眠時間を削らなくてはいけないときは、眠りの浅いときに起きるようにします。

 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2通りあると言われています。レム睡眠は、体は休んでいながら脳は働いている浅い眠りの状態、ノンレム睡眠は、体も脳も休んでいる深い眠りの状態です。

 この、眠りの浅いレム睡眠のときに目が覚めると、すっきり起きられると言われています。このレム睡眠とノンレム睡眠は交互に訪れ、そのサイクルは約90分ごととされているので、たとえば満足のいく睡眠時間が7時間半だったら、削るときは6時間にします。

 ちなみに、私はこの90分というサイクルから、3時間睡眠というのを試したことがあります。脳は働いたのですが、1週間を過ぎたあたりで体力が続かなくなりました。

 やはり、脳と体は両方休めることが必要だと実感しました。

 質のよい睡眠をとるには、横になってから寝るまでの時間をなるべく短くするようにするのも秘訣です。

 私は目をつぶってから寝るまでを5分以内にするようにしています。私の場合、好きな漫画や本の主人公になったつもりでイメージしながら寝ると、すぐに寝られます。

 みなさんも自分なりのルールで、満足できる睡眠に自分を誘導していきましょう。

 寝る直前までゲームや携帯の画面を見るのは、光で脳が休まらないので避けてください。

 寝る環境も大切です。部屋を真っ暗にしたり、耳栓をして寝たり、視覚、聴覚もなるべく休ませるようにするとよいでしょう。

受験対策その2:
勉強のために、満足のいく睡眠時間を削られないように!