このところ前置きが長いので、今回はさっそく本題に入りましょう。

 先週に引き続き「ブログ」の話です。たとえ自分ではやっていなくても、これだけ周囲にブログ持ちがたくさんいると、さまざまな「ブログ被害」と無関係ではいられません。

 自分は十分に気をつけていても、身近な人が「ブログの落とし穴」にまんまとはまることで、巡り巡ってもたらされる被害も多々あります。

 そして面倒なことに、たいてい相手には悪気も自覚もありません。いろんな困った状況の対処法を考えてみましょう。

若手社員が自分のブログに
同僚の噂や悪口を書きまくっているケース

 インターネットには人をウカツにさせる特性があるのか、あるいはその人がもともとウカツなのか、ブログという公開の場に平気で「差し障りのあること」を書いてしまう人は少なくありません。

 ある若手の男性社員が、ブログに自分の日常をせっせと綴っているとしましょう。一応匿名でやっていますが、自分も含めて社内の何人かはそのブログの存在を知っています。

 前々から無防備な気配にあふれていて、「課長のカラオケ、チョー苦痛! しかも、ぜんぜんわかんない昔の歌ばっかり。これが社会人のツラさってヤツ!?」

 といった類のヒヤヒヤする記述が散見されました。課長のカラオケに文句をつけるまでは、みんなが大人の寛大さを発揮すれば、まあギリギリセーフかもしれません。

 しかし、彼の筆(というかキーボード)は、ますますエスカレートするばかり。