ビジネスでもプライベートでも、今やほとんどの人たちは毎日何らかの形でネットにかかわっていることでしょう。私たちは、この十数年の間に、ネットがなければ夜も日も明けないという「ネット依存体質」になっています。

 こういった現実があるにもかかわらず、ネットを使った現実の場でのコミュニケーションをテーマとした連載や書籍は、これまでありませんでした。そのためか、ネットに端を発するアクシデントにわけもわからず巻き込まれ、右往左往する人々の「悲喜こもごも」が、日本の職場や家庭で日常的に繰り広げられる事態となっています。

「メールで何気ない挨拶文を送っただけなのに、取引先の担当者の機嫌を損ねて、契約が暗礁に乗り上げてしまった」「ツイッターで悪気なくツイートしたところ、たちまち炎上し、友人たちからオフ会に誘ってもらえなくなってしまった」など、笑うだけでは済まされないトラブルに巻き込まれた経験がある読者も、少なくないことでしょう。

 そんな「悩めるネットユーザー」を救うために、“ネットマナーの伝道師”石原壮一郎さんがダイヤモンド・オンラインで始めた人気連載が、『石原壮一郎 大人のネットマナー教室』

 日本で初めてネットマナーについて提言したこの連載は、賛否両論も含めて予想以上の反響を巻き起こしました。連載終了から半年近くが経ち、「もう一度石原流ネットマナーのおさらいをしたい!」という読者の声も、編集部に届き始めています。

 そこでこの度、当連載の内容を大幅加筆修正してさらにパワーアップさせた『大人の超ネットマナー講座~「大人力」+αのワザで、相手の心をぐっとつかむ!』が、満を持して上梓されました。

 前回は、著者である石原さんに、この本を上梓した動機をうかがいました。今回は、さらに一歩踏み込んで、連載中に起きたハプニングなどのエピソードも交えながら、華麗なる「大人のネットマナー」の真髄を、改めて読者にアドバイスしてもらいましょう。