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小宮一慶の週末経営塾

「良い会社」を見分ける簡単な方法

小宮一慶
【第29回】 2015年12月26日
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従業員が自分の働く会社を「良い会社」とほめることは珍しい

小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 ある会社の講演に招かれた時のことです。講演後のパーティーの席で若い従業員がうれしそうに私に、こう話してくれました。「うちの会社は良い会社です」。従業員が自分の働く会社を「良い会社」とほめる会社は本当に良い会社です。自社を卑下したり、ダメな会社では経営者や上司に対する悪口や待遇や仕事に関する不満を口にする人も少ないからです。 

 ところがその会社の従業員は「良い会社」だというのです。どこが良いのかと聞くとその方は「仕事にやりがいを感じている」と答えました。

 急成長している会社だったので、仕事の範囲と量がどんどん増えているため、若い人にも責任のある仕事を任せるという社風なのですが、従業員は苦にするどころか、自ら仕事を見つけて「やりたい」と申し出る人も多いとのこと。

 このように従業員が働きがいを感じている会社は業績が上がり、待遇が良くなり、従業員がやる気になり……という好循環に恵まれます。「働きがいややりがい」を高めることが、実は従業員の最高のモチベーションアップになるのです。

 一方でダメな会社は従業員の表情が暗いものです。やる気がない表情になっている人が多い。こうした会社は経営者や従業員のやる気が低く、業績が悪いため、その結果、待遇も悪く、従業員はモチベーションが上がらないという悪循環に陥ります。

 良い会社かどうかを見分ける簡単な方法があります。会社を訪問するとまず受付で訪問相手を呼び出しますね。近頃はコスト削減のために受付には人を置かず、内線電話が置かれていることが多く、訪問相手の内線番号は……と戸惑っていると、良い会社の従業員は必ず声を掛けてくれます。ダメな会社では従業員は素通りです。人に対する関心が薄いのです。これでは、お客さまや他の従業員に対する関心も薄いはずです。

 また始業時間よりずっと前に従業員がそろう会社は良い会社といえます。従業員は会社が楽しくて仕方ないから自然に早起きになります。始業時間ぎりぎりに従業員が疲れた顔して出社する会社と比べれば、どちらが良い会社なのかは一目瞭然です。早く来れば、新聞も十分に読めますし、仕事のスタートダッシュも格段に違います。そして、仕事をきっちり済ませたら、さっさと帰るのが良い会社です。

 そのような良い会社をつくるためには、経営者は何をすればいいのでしょうか。

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小宮一慶

京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学(MBA)、東京銀行、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス (現、セントケア)を経て独立し現職。名古屋大学客員教授(平成26年度後期)。企業規模、業種を超えた「経営の原理原則」を元に、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上講演を行う。『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)など著書は100冊を超え、現在も経済紙等に連載を抱える。


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経営課題を抱えて日々悩む経営者に向けて、数々の企業経営者に伴走してきた経営コンサルタントの小宮一慶氏が課題解決の「ヒント」を提供。どんな業種にも通じる経営の原理原則をおさえながら、経営者はどうあるべきか、実際の経営現場で何を実行すべきか、を語る。

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