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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り最高のキャリアをつかむ

上田惇生
【第198回】 2010年6月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
2310円(税込)

 「自らの強み、仕事の仕方、価値観がわかっていれば、機会、職場、仕事について、私がやりましょう、私のやり方はこうです、こういうものにすべきです、他の組織や人との関係はこうなります、これこれの期間内にこれこれのことを仕上げます、と言えるようになる」(『明日を支配するもの』)

 これを言えることは、たいしたことではないかに思われる。しかし実際に言っている人は少ない。

 言いたくても言えないのである。なぜなら、自らの強み、仕事の仕方、価値観を知らないからである。

 自分についてなにも知らず、したがって「自分にとっての機会が何かもわからない」ということになる。それでは、ひとかどのキャリアは持てない。キャリアとは、日々積み上げていくべきものだからである。

 ドラッカー自身は、現代社会最高の哲人とされ、同時にマネジメントの父とされるに至った。両者に共通するべき強みとは何だったか。それは、社会生態学者としての能力、つまり社会を見て、意味ある変化を見極める能力だった。

 ドラッカーが、自分が見るために生まれた人間であることを自覚したのは、13歳のときである。

 「最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない。自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をしたものだけが手にできる。なぜならば、自らの所を知ることによって、普通の人、単に有能なだけの働き者が、卓越した仕事を行えるようになるからである」(『明日を支配するもの』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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