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吉田恒のデータが語る為替の法則

相場の「間違い」は必ず修正される!
「何でもユーロ安」はいつまでも続かない!

吉田 恒
【第84回】 2010年6月16日
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 5月に広がった世界同時株安への懸念は、少しずつ落ち着いてきたようです。

 私の予想どおりに、「ユーロ危機→世界同時株安=金利低下」がクライマックスを迎えつつあるということでしょうか?(「『スピード違反』の域に入ったユーロ安は、米金利の6月アノマリーでクライマックス!?」を参照)。

 下の図は、NYダウと米国の政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)レートのグラフを重ねたものです。

 すると、この2つの「山」と「谷」がほぼ一致していることがわかるでしょう。

 ちなみに、日経平均株価とFFレートを重ねると、さらに相関性が高いことがわかります。

上の2つのグラフからわかることは、株価は基本的には人為的なものだということで、株価は、利下げを続ければ下げ止まり、利上げを続ければ上昇が止まるということです。

 その結果、「最後の利下げ」ないし「最初の利上げ」のタイミングは、株の底値とほぼ一致し、「最後の利上げ」ないし「最初の利下げ」のタイミングは、株の天井とほぼ一致するというわけです。

 現在は、2008年12月に始まった米国の実質ゼロ金利政策が、1年以上も続いている最中にあります。つまり、「最後の利下げ」ないし「最初の利上げ」のタイミングにあると思います。

 そういった中で、昨年春から続いてきた株高が天井をつけて株安に転換するといったことは、基本的には考えにくいと思います。

4月以降の株安&金利低下は
「間違い」だったのか?

 相場は常に「間違う」ものです。

 その意味では、米国が実質ゼロ金利という超低金利政策を続けているのに、株高から株安に転じようとした動きは、「間違い」だったのではないでしょうか?

 仮に「間違い」ではなかったとするならば、超低金利を続ける中でも株安に転換させるほど、ユーロ危機の衝撃は大きいということなのでしょうか?

 相場には「間違い」がつきものですが、その「間違い」は必ず修正されます。

 もし、超低金利を続ける中で起こった株安、そして、それに伴う金利低下が「間違い」だとしたなら、その修正はいつ起こるのでしょうか?

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世論調査

質問1 ユーロ安はいつまで続く?




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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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