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日本を元気にする経営学教室

iPadを買って、使って、考えた
電子書籍に保守的な日本出版業の未来
神戸大学大学院経営学研究科教授 加登 豊

遠藤 功 [早稲田大学ビジネススクール教授 株式会社ローランド・ベルガー会長],加登 豊 [神戸大学大学院経営学研究科教授],成生達彦 [京都大学大学院経営管理研究部教授],河野宏和 [慶應義塾大学大学院学経営管理研究科委員長 慶応義塾大学ビジネス・スクール校長]
【第2回】 2010年6月21日
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 日本でのiPadの発売日は5月28日だったので、読者の中にはすでに購入された人もいるだろう。私は、ゴールデン・ウィーク中、アメリカに出張しており、日本発売に先立って購入し、それ以来、使い続けている。

 さて、新しいモノ好き(early adopters)であるみなさんの評価はどうだろうか。みなさんの評価は、もの作りに携わる企業にとっては、きわめて重要である。なぜなら、しばらく様子を見てからという大多数の人々は、身近な新しいモノ好きの評価、雑誌等の論評などを参考にし、そして、「画期的新製品の初期ロットには不良が多いので、バグ・フィックスがある程度進み、値段がこなれてきて、かつ、使いたいアプリケーションが増加したタイミングで購入を検討する」からである。

思ったよりよくできている
使って感じた5つの便利

 さて、私の個人的評価は以下のようになる。

①PCとの比較では、すぐに立ち上がる。スケジュール管理をPCで行っているので、電話等で日程調整が急遽必要になったとき、電源を入れ、ソフトウェアを立ち上げ、自分の日程を確認するまでに数分かかっていたので、とても重宝している。

②電子書籍は、想像していた以上に読みやすい。寝床でも、移動中でも、ファミリーレストラン(大きなテーブル、おかわりできるコーヒー、適度の騒音など、執筆に適した環境である。実は、この文章もファミリーレストランで執筆中である)でも、どこでも大丈夫だ。定番となっているアメリカの教科書には、1000ページをこえるものがあるが、これを持ち運びしないでよいだけでも、とても助かる。また、著作権切れとなった古典は無料で入手できる。

③授業、講演、研修等で使用するプレゼンテーション資料も、プロジェクターや大型薄型テレビに映せる。

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遠藤 功(えんどう いさお) [早稲田大学ビジネススクール教授 株式会社ローランド・ベルガー会長]

1956年生れ。79年早稲田大学商学部卒業、三菱電機入社、米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。その後、米系戦略コンサルティング会社を経て、2008年から早稲田大学ビジネススクールのMBA/MOTプログラムディレクターとして、ビジネススクールの運営を統轄。また、欧州系最大の戦略コンサルティング・ファームであるローランド・ベルガーの日本法人会長として、経営コンサルティングにも従事。『MBAオペレーション戦略』『現場力を鍛える』『見える化』など著書多数。

加登 豊(かと ゆたか) [神戸大学大学院経営学研究科教授]

1953年生れ。78年3月神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了、86年4月大阪府立大学経済学部助教授、94年1月神戸大学経営学部教授、99年4月神戸大学大学院経営学研究科教授、2008年4月~10年3月経営学研究科長・経営学部長。『インサイト管理会計』『インサイト原価計算』『ケースブック コストマネジメント』『管理会計入門』など著書多数。

成生達彦(なりう たつひこ) [京都大学大学院経営管理研究部教授]

1952年生まれ。78年横浜国立大学大学院経済学研究科修士課程卒業、81年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修学、89年米国ノ-スカロライナ州立大学大学院卒業(Ph.D.)、81年南山大学経営学部に就職、94年に教授、同年京都大学博士(経済学)、98年京都大学大学院経済学研究科教授、2006年京都大学大学院経営管理研究部教授、2008年~09年京都大学大学院経営管理研究部研究部長。主著に『ミクロ経済学入門』など。

河野 宏和(こうの ひろかず) [慶應義塾大学大学院学経営管理研究科委員長 慶応義塾大学ビジネス・スクール校長]

1980年慶應義塾大学工学部卒業、82年同大学院工学研究科修士課程、87年博士課程修了、同年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、91年工学博士、91年助教授、98年教授となる。2009年10月より慶應義塾大学大学院経営管理研究科委員長、慶應義塾大学ビジネス・スクール校長を務める。1991年7月より1年間、ハーバード大学ビジネス・スクールヘ留学。IEレビュー誌編集委員長、TPM優秀賞審査委員、日本経営工学会理事。


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国内市場は成熟化する一方、グローバル化は急速に進展し、新興国の勃興も著しい。もはや、自ら新たな目標を設定し、ビジネスモデルを構築しなくてはいけない時代に突入。にもかかわらず、日本企業には閉塞感が漂う。この閉塞感を突破するにはどうしたらよいのか。著名ビジネススクールの校長・元校長で、経営学のリーダーたちが、リレー形式で、問題の所在を指摘し、変革のヒントを提起する。

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