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IT嫌いの社長こそ、エンジニアに任せるな!
【第6回】 2016年1月26日
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白川 克

経営スピードは、
プロジェクトリーダーの数で決まる!

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変革スピードは、プロジェクトリーダーの数で決まる

 ある社長が「マーケティングとITは会社の両輪だ」と仰っていました。それなりにお年を召しているわりに、ITの重要性を理解されていてうれしく思いましたが、この言葉には続きがありました。

「マーケティングとITは会社の両輪だが、ITの方が小さな車輪で、遅い。結局、会社のスピードはITのスピードで決められてしまうんだ!」
そのあと、社長からITへの嘆きの言葉が続きました。

 わたしは、これをもう少し踏み込んで、
「プロジェクトリーダーの数で経営スピードが決まる」
 と言い切りましょう。
 つまり、テクノロジーというよりも、人の問題なのです。

 わたしがそう考える理由はシンプルです。
 お客さんと変革プロジェクトの実行計画を作っていて、いちばんの制約となるのはお金ではありません。
 経営・業務・ITの真ん中に立ち、プロジェクトを率いるプロジェクトリーダー(PL)の人数こそが、実行の制約になるのが現実です。

 難しい変革プロジェクトを任せられるPLは、社内にそうゴロゴロはいません。やりたいことが20や30あっても、PLが暇になる頃を見計らって、一つひとつ順番にやっていくしかありません。
 まるでPLの人数が、変革の足かせになっているかのようです。

 IT人材を預かる情報システム部の部長さんは、そのあたりの事情をもちろん熟知しています。わたしがこれまでお会いした方はほぼ例外なく
「任せられるPLはうちには6人。ということは、立ち上げられるプロジェクトは年に3つだけ。これがウチの限界」
などと、PLの数から、会社全体で取り組める変革プロジェクトの数を逆算しています。

 そういうマンパワーの最大値を常に考えておかないと、関係部門からの要望を調整するゲートキーパー役が務まらないからです。

 つまり、経営幹部が会社の変革に意欲的かどうかとは関係なく、優秀なPLの人数という身も蓋もない制約によって、変革のスピードは決まってしまっているのです。

 だから経営幹部は、プログラミングが自分でできなくても、自社のIT人材については関心を持たざるを得ないのです。

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白川 克(しらかわ・まさる)

"大学では経営学を勉強してました。つまり文系です。でも新卒で入った会社でプログラマーの訓練を受け、企業が使うシステムをゴリゴリ作ってました。
その2つの経歴が影響したのか、最終的に「経営や業務観点でITをうまく使う支援をする人」つまりIT寄りのコンサルタントになりました。
得意なことは、プロジェクトを成功させること。ファシリテーターとしてよき意思決定に皆を導くこと。コツや方法論を言語化すること。
直球しか投げられないので、お客さんにとって耳が痛い正論をぶつけたりして、たまに自分でも痛い目にあったりしてます。 重度の自転車ロングライドマニアで、ブルベというイベントで90時間で1200km走ったりしてます。
著書 『反常識の業務改革ドキュメント プロジェクトファシリテーション<増補新装版>』 『業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ』 ブログ プロジェクトマジック http://blogs.itmedia.co.jp/magic/


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