2009年11月22日(日)、香港まで特急列車で85分程の距離にある中国広東省広州市。同地での第7回中国広州国際汽車展覧会(以下、広州ショー)の報道陣向け公開日を翌日に控え、筆者は同会場を訪れてみた。

 街中心部の雑踏を街の南側に抜けると、新興開拓地が広がっている。そこに、中国輸出商品交易会展館と呼ばれる超大型コンベンションセンターが出現する。2年前にこのエリアを訪れた時よりも、隣接する大型建物が増えている。全体の雰囲気としては、日本の千葉県幕張メッセ周辺に近い。

スモッグに包まれた、広州モーターショー会場周辺。

 それにしても、中国輸出商品交易会展館の規模は、日本では想像しがたいほどに大きい。目測で比較すると、建物の敷地だけでも5倍以上。高さは隣接するシャングリラホテル広州の15階の位置にほぼ相当する。

 ちなみに、建物はA館、B館、C館の3つに分かれ、それぞれが2階建ての展示スペースを持っている。さらに、マクドナルドや飲茶などの飲食店スペースが中地下と地下にある。乗用車の展示スペースはA館で、1階に3フロア(加えて商用車が1フロア)、2階に5フロアある。この他にA館には自動車アクセサリーのフロアが2つ、隣接するB館では地元中国のOEM(相手先ブランド製造/自動車メーカーへの部品供給企業)が1フロアを占めている。また、JETRO(日本貿易振興機構)が主導する日系自動車部品の中国市場への共同売り込み作戦である日系自動車部品調達販売展示会(略称JAPPE)が開かれる場所もこのB館だ。

報道陣公開日の前日、搬入口付近に溜まるゴミの山。

 筆者が現地に到着したのは午後4時半。翌日午前9時からは、各乗用車ブースで記者会見が行われる。だが、この時点で会場の各所ではブース設営の突貫工事の真っ最中。「この状態から一晩で、本当に完成するのか?」と思えるほど、未完成のブースが多かった。会場フロアに隣接する搬入口には、中国各地から様々な物資が届いているが、そのトラックは旧式が多く、作業員たちは地方農村出身者を思わせる貧相な身なりをしている。その脇には設営物のゴミが散乱し、そのなかに座り込んで弁当を食べる作業員が多い。