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最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!
【第2回】 2016年2月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

「指示しない職場」で業績が伸びている
マニュアルを超えるリーダーシップ

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1000人以上の経営者へのインタビューを15年近く続けてきた藤沢久美氏がいま、実感しているのが、「求められるリーダーシップが変化している」ということ。それをひと言で表したのが、本日発売となる最新刊のタイトルでもある『最高のリーダーは何もしない』だ。

前回は、リーダーには発想の転換が必要であり、「頼りになるボス猿」といったイメージ像は過去のものになりつつあると述べた。今回は、「指示」をしないことで業績アップを実現させている企業の実例から、リーダーがすべき仕事を探る。

前回(第1回)記事はこちら↓
「頼れるボス猿」から「内向的な小心者」へ…
優秀なリーダーの条件が変わった!

「何もしないリーダーシップ」が
浸透している職場

何人かと一緒に、ある居酒屋で食事をしていたときのことです。
注文したものはほとんど食べ終えていたのですが、炭火焼の地鶏が食べきれずに少し残ってしまいました。

そこに若い女性の店員さんがやってきて、こう言いました。

 「こちら、別の味に変えてお持ちしましょうか?」

半信半疑ながらお願いしてみると、ポン酢で和えられた地鶏の炭火焼が、小鉢に盛りつけられて運ばれてきます。これがとてもさっぱりとしておいしくて、あっと言うまに平らげてしまいました。

再びやってきた店員さんに「おいしかったです!」と告げると、今度は、先ほど下げた炭火焼の鉄板に何かを盛りつけて運んできてくれました。

 「鉄板に残っていた鶏の脂でつくったガーリックチャーハンです」

こちらもいただいてみると、たしかにおいしい。
しかも、どちらも無料のサービスなのです。

 「社員さんですか?」―あまりに見事な対応に感動して、こちらが思わず尋ねると、なんと彼女はアルバイトだとのこと。「ウチって、ヘンなお店なんです……」―照れ臭そうに笑ってから彼女は言いました。

 「生産者さんに感謝しながら働いているので、お客様にはなるべく残さず食べていただきたいんです」

そのあともいろいろとお話を聞いてわかったのですが、このアルバイトさんの対応は、マニュアルや店長からの指示に基づいたものではなく、お客様の表情や注文状況を見ながら、彼女の判断で自由にやっていることなのだとか……。

そして、最後に確認したのが、お店を経営している会社の名前。
「エー・ピーカンパニー」という会社でした。

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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

(ふじさわ・くみ)大学卒業後、国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。同社を世界的格付け会社スタンダード&プアーズに売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。そのほか、静岡銀行、豊田通商などの企業の社外取締役、文部科学省参与、各種省庁審議会の委員などを務める。
2007年、ダボス会議(世界経済フォーラム主宰)「ヤング・グローバル・リーダー」、翌年には「グローバル・アジェンダ・カウンシル」メンバーに選出され、世界の首脳・経営者とも交流する機会を得ている。
テレビ番組「21世紀ビジネス塾」(NHK教育)キャスターを経験後、ネットラジオ「藤沢久美の社長Talk」パーソナリティとして、15年以上にわたり1000人を超えるトップリーダーに取材。大手からベンチャーまで、成長企業のリーダーたちに学ぶ「リーダー観察」をライフワークとしている。
著書に『なぜ、川崎モデルは成功したのか?』(実業之日本社)、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』(ダイヤモンド社)など多数。
Facebook:
https://www.facebook.com/kumi.fujisawa.official


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