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秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

一流の上司は「去り際」に何を語り、部下を感動させるか

能町光香 [株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]
【第22回】 2016年2月2日
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去り際は美しく…日本人なら誰しもが思う美学です

 「花道」
 「去り(引き)際」
 「有終の美」
 「終わりよければすべてよし」

 これらはどれも、誰もが馴染みのあるフレーズではないでしょうか。日本人は、「終わり方」に美学を求めるようです。

 何事も終わりがいいと、それだけで気持ちがよくなるものです。

 1日の終わり、長い時間をかけた仕事の終わり、人とのお別れ。辛かったことも悲しかったことも、その終わり方ひとつで良い思い出にも苦い思い出にもなります。

 「桜は、日本人の心を象徴するものだ」

 このように外国人の同僚に言われたことがあります。

 満開に咲き誇った桜がはらはらと舞い散る様子は、どこか寂しくて、儚くもあり美しくもあり、「風流」だと感じるのは、日本人に共通した感性です。

 そんな「終わり際」を美学だと捉える日本人。

 職場でも「終わりの美学」はあるのでしょうか?

部下がみな涙した
栄転する上司の“最後の言葉”

 職場での「終わりの美学」として、「有終の美」を飾る場面が思い出されることでしょう。

 たとえば、チームを導いたチームリーダーが「異動」する時、プロジェクトを導いたプロジェクトリーダーが「異動」する時、組織を導いた役員やトップマネジメントが「異動」する時などの場面が思い出されるかもしれません。

 「ある人」が、ひとつの役割を終え、新しい役割を担い始める、そんな場面です。

 皆さんも、人事異動によりポジション(役職)が変わる経験をしたことがあるでしょう。

 その際に、どんなことを大切にしていましたか?

 一流の人は、異動する時、つまり、あるポジション(役職)を終える時、
相手との「ラストミニッツ(最後の数分間)」を、何よりも大切にします。

 ここで、あるエピソードをご紹介しましょう。

 100名の部下を率いる役員(Aさん)が、栄転のため異動が決まり、部門内でお別れ会が開催された時のことです。

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能町光香(のうまち・みつか)[株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]

青山学院大学、The University of Queensland大学院卒業。10年間、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクなどの一流企業のトップエグゼクティブの秘書として活躍し、数々の業績を残し、組織から高い評価を受ける。その後、人材育成コンサルタントとして独立。2013年に、日本での秘書人材育成の必要性を痛切に感じ、「一流秘書養成スクール」を創設。上司の右腕として活躍できる「真のエグゼクティブ・アシスタント」の育成を目指し、豊富な経験に基づく実践的な解決方法を伝える講演や企業研修、コンサルティングをおこなっている。また、サービス・ホスピタリティ・アワード審査委員を務めるなど、経営における「サービス・ホスピタリティ力」の重要性を説き、サービス・ホスピタリティ・マネジメントの普及啓蒙を行う。主な著書に、20万部のベストセラー「誰からも気がきくと言われる45の習慣」(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
公式ホームページ:http://www.link2u.co.jp/


秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

この連載では、10年間秘書を務め、現在では一流秘書の育成に携わる能町光香さんが、経営層に近いところで働く秘書だからこそ垣間みることができた、一流の人たちの仕事術についてお伝えしていきます。
 

「秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香」

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