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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

故意でなくても採用取消に!履歴書詐称の落とし穴

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第31回】 2016年2月8日
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履歴書の間違いで解雇される場合も!

あなたも知らず知らずのうちに「履歴書詐称」をしてしまっているかも!?

 人材紹介の仕事を始めてから20年以上経ちましたが、ずっと定期的に遭遇するのが候補者の「履歴書詐称」です。感覚値では年に1回はこういう人と遭遇します。

 ただし詐称といってもかなり幅があり、最初から相手を騙す気マンマンの本物の詐欺師からちょっと経歴を誤魔化そうとする人、そして悪意はないが結果として経歴詐称になってしまった人がいます。

 読者の大多数を占める善良なビジネスパーソンに気をつけてほしいのが悪意なき履歴書詐称で、その原因はたいてい記憶違いによる記載ミスです。また、たまに見かけるのが履歴書と職務経歴書で勤務先の在籍期間が異なっているケース。履歴書は日本の元号、職務経歴書は西暦で書いているときにこのミスが起きやすいようです。単純に書き間違い、数え間違いが原因なのでしょう。

 つい最近も履歴書と職務経歴書の在籍期間が一致しておらず「これ、1年ズレていませんか?」と指摘したことがありました。こうした間違いは「些細なミス」だと受け止める候補者の方が多いですが、軽く見てはいけません。まず、発覚した時点で「その後の人生を左右するかもしれないこんな大切な書類で間違えるのか」と我々や企業の人事はがっかりします。

 選考プロセスの途中で気がつけばまだいいのですが、入社後に発覚したら単なる間違いでは済まされないこともあります。就業規則によれば、会社は履歴書詐称した人を解雇できます。クビにならなくとも、さかのぼって内定取り消しにされる場合もあり得ます。

 いくら本人が「悪意はなかった」といっても、それを証明する手立てはありません。履歴書に間違って記入した在籍期間が実際より短ければまだよいですが、長いと「経歴を飾るためにわざと間違えたのでは?」と、せっかく内定を獲得した会社から悪意を疑われても仕方がありません。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


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35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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