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IT嫌いの社長こそ、エンジニアに任せるな!
【第9回】 2016年2月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
白川 克

熱海の旅館化したITの危機に
「式年遷宮方式」で立ち向かえ!

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熱海の旅館化した会社のIT

 ある情報システム部長さんが、嘆いていました。
「うちの社長はトラブルがあるとキャンキャンいうくせに、それを防ぐための抜本的な投資は認めてくれない」
「うちのITはもう限界。メンテナンスをやり切れない。ビジネスを続けるためには、ITをゼロから作り直すしかないんだ」
「でも社長に、それだけ投資して元が取れるのかと言われると、言い返せない。別に新しいことをやるわけじゃないから、売上げは増えない」

 なぜ、こうした擦れ違いが起きるのでしょうか?
 それは、情報システム部門から「社長、ウチのITは熱海の旅館みたいになってしまっているんです」と言い出せないからです。

「熱海の旅館のようなIT」とは何でしょうか?
 別に熱海に限らないのですが、古い日本旅館には本館、新館、新新館……と、どんどん増築に増築を重ねて迷路のようになっている建物が多くあります。
 最初から青写真に沿って建て増しするのとは違い、思いつきのように足していった結果、やたら階段を上がったり下がったりするような、いびつな構造になっています。

 会社のITも、最初に作ってから20年くらい経つと、増築を重ね、まるで熱海の旅館のようになっている場合があります。
『会社のITはエンジニアに任せるな!』にこの話を書いたら、何人もの読者から「ウチのITも、まさに熱海の旅館で……」とメールをいただきました。

 建築と同じくITも、最初に作った時にはアーキテクチャー(建築様式、設計思想)にもとづいて作っていますから、整然としていたはずです。
 ところが、長年使っていくなかでは「2ヵ月で○○の対応をしないとマズイ! とりあえずこの機能を追加して凌ごう」といったことがあるものです。

 熱海の旅館化の始まりです。

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白川 克(しらかわ・まさる)

"大学では経営学を勉強してました。つまり文系です。でも新卒で入った会社でプログラマーの訓練を受け、企業が使うシステムをゴリゴリ作ってました。
その2つの経歴が影響したのか、最終的に「経営や業務観点でITをうまく使う支援をする人」つまりIT寄りのコンサルタントになりました。
得意なことは、プロジェクトを成功させること。ファシリテーターとしてよき意思決定に皆を導くこと。コツや方法論を言語化すること。
直球しか投げられないので、お客さんにとって耳が痛い正論をぶつけたりして、たまに自分でも痛い目にあったりしてます。 重度の自転車ロングライドマニアで、ブルベというイベントで90時間で1200km走ったりしてます。
著書 『反常識の業務改革ドキュメント プロジェクトファシリテーション<増補新装版>』 『業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ』 ブログ プロジェクトマジック http://blogs.itmedia.co.jp/magic/


IT嫌いの社長こそ、エンジニアに任せるな!

ITのエンジニアじゃない普通の人も、ITなしでは仕事にならない世の中に。だけど、よくわからないし、エンジニアの話は理解できないし、できれば関わりたくない。そんなIT嫌いの社長をはじめ、ビジネスパーソン向けのITの中身を勉強せずに、ITの本質が理解できて、ITを会社に活かす方法がわかるようになります。

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