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“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術

「最近もの忘れが激しい」人も思い出せる記憶の引き出し方

池田義博 [一般社団法人日本記憶能力育成協会代表理事兼会長]
【第5回】 2016年2月24日
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 次のTo Do リストを覚えてください。

 1、メールを送る
 2、ホワイトボードマーカーを購入する
 3、客先にお礼の電話をする
 4、プレゼン用の資料を作成する
 5、銀行にお金を振り込む

 日常生活の中で、ついうっかりやるべきことを忘れてしまった経験ってありませんか。家の2階に上がってきたのはいいけれど、何をしに来たのか忘れてしまったり、家の中にしまった物の在りかを忘れたり。また買い物から家に帰ってきてから、「しまった!あれ買うのを忘れた!」という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

 これらはまだプライベートでの話なので、ちょっと困ったぐらいで済みますが、仕事上でのついうっかりは致命的なミスにつながることも。できることならば避けたいものです。

使わないと落ちる「思い出す力」

 では忘れる原因は何でしょう。年齢のせいでしょうか。加齢によって能力が衰えたのでしょうか。実は覚える力自体は年齢を重ねても、病気でもない限りあまり落ちないことがわかっています。それではなぜ物忘れをするのかというと、実は覚えたものを思い出す力が低下している可能性があるからです。

 考えてみてください。記憶力とは覚える力だけを指す言葉ではありません。覚えてそれを思い出すことができてはじめて記憶力と言えるのではないでしょうか。

 この「思い出す力」は、使わないとだんだん衰えていくことがわかっています。プライベートや仕事のスケジュール、タスクなどの管理をほとんど機械に頼っている現代人は特に要注意です。便利になったのはいいけれど、それと引き換えに人間本来の能力である記憶力が低下してしまったのでは割に合いません。

 しかしこの思い出す力も前々からお伝えしている脳の特性によって、いくつからでも高めることは可能です。連載第1回でもお話ししたように、脳には神経可塑性という性質があって何歳からでも神経細胞を増やすことができ、神経回路も発達させることができることが最近の脳科学でわかっているからです。

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池田義博[一般社団法人日本記憶能力育成協会代表理事兼会長]

1967年5月11日生まれ茨城県出身、在住。大学卒業後、大手通信機器メーカーにてエンジニアとして入社。その後、父親が癌で亡くなり、会社を退職して家業の学習塾を継ぐ。塾の教材のアイデアを探していた時に出会った記憶術に惹かれ学び始める。この時、記憶力を競う日本記憶力選手権の存在を知り出場を決意。約10ヵ月月間の独学での訓練の末、初出場した2013年2月の大会で優勝し、記憶力日本一となり、その後3連覇を達成中。海外の記憶力大会にも挑戦し、2013年12月ロンドンで開催された記憶力世界選手権において日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得。
一般社団法人 日本記憶能力育成協会

 


“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術

人の顔と名前が覚えられない、さっきまで覚えていたことが思い出せない…。年を取れば取るほど、こんな悩みを抱えがちです。しかし、本当に記憶力は加齢とともに衰えるものなのでしょうか?“普通の人”からたった数年で“日本一の記憶力を持つ男”になった池田義博さんが「あるある」という仕事のシチュエーションを例に、大人になってから記憶力をのばす方法をお教えします。

「“日本一の記憶力”池田義博が教える 仕事ができる人の記憶術」

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