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40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代で本当に自立できている人に共通する思考法

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第24回】 2016年2月29日
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第21回から、社会で価値を生むための7つのメタ能力について説明している。対人スキル、リーダーシップ、チームワークについて語ってきたが、それらのベースともなるのがオートノミー、自律であり、自立である。

自分では「ジリツ」しているつもりでも
実は誰かの枠にはめられている

あなたは自分が「ジリツ」できている人間だと思いますか?

 人間、自立するためにはまず何が必要だろうか。“自覚”ではなかろうか。自分の役目は何か。何をすべきか。どうなりたいのか。そうしたことを自覚することからすべてが始まる。

 リーダーシップについて語ってきたが、リーダーが人を巻き込む際には、共感させ、納得させて、さらに自分事化させることが大切だと述べた。仕事の大義を理解させ、かつ、自分の人生やキャリアにおいての意味をメンバーに自覚させることによって、仕事を“我が事化”させるのだ。その自覚をもって、今度はメンバーそれぞれがリーダーシップを発揮するようになる。

 ここで大切なことは、仕事でも人生でも、“自分で選び取る”ということだ。キャリアを他人の手に委ねてはいけない。

 人から支配される生き方を選ぶのではなく、自ら自分の生きる生き方を選んでいくことがスタート地点だ。その状態をオートノミーと呼ぶ。まさに、「自立せよ」ということだ。

 ここでよく言われる二つのジリツ、自立と自律に関して私見を述べたいと思う。「自立」は、「経済的自立」のように、他人の力を借りなくても自分で生きていける、といった意味合いが強い。他との関係はここでは希薄で、孤高の生き方さえ感じるかもしれない。

 一方、「自律」には他人に律されなくても自分で律することができる、他に迷惑をかけずにやっていける、といった優等生的な意味合いが感じられる。

 だが、本当のところはどうであろうか?

 結論から言うと、私は「自立が目的」で「自律はその手段」のように感じている。さらに、「自律」を叱られなくても自分でちゃんとできる聞き分けの良い優等生のような状態とは捉えていない。むしろ、自分の心の赴くままに行動しても、それが誰にも迷惑をかけないような究極の状態を目指したいと思っている。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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